フィリピンのマニラを10日間一人旅したら寸借詐欺に遭った旅行記

2018年5月。


僕は思いました。

海外に行きたいと。


というわけで、次の日フィリピンの首都マニラへひとっ飛び。

そう、東南アジアのメキシコと呼ばれるあのマニラです。


なんでフィリピンかと言われたら特に理由はないのですが、フィリピンは実は韓国、中国あたりの東アジア地域を除けば、日本からかなり近いんですよね。

で、フィリピンには有名な観光地であるセブ島もありますが、リゾート地なら別に一人旅じゃなくても行く機会はあるだろうということでパス。


結局、フィリピンのマニラを10日ほど一人旅してきました。

そして10日間かけて記憶に残っているのは「シカゴピザが美味しかった」「ホテルで詐欺未遂に遭った」くらいなのですが、マニラショートステイの旅の旅行記を書いていこうと思います。



フィリピンの基礎知識


まずフィリピンについておさらいしましょう。


フィリピンと言えば7000以上の島々からなる海洋国家で、海外旅行に興味がなくても名前は知っているセブ島がある国です。

ちなみに、首都マニラがあるのはルソン島。日本からは飛行機で約5時間くらいで到着します。東アジア地域を除けば、日本からもっとも近い外国と言えますね。




で、フィリピンですが特筆すべきはやはり治安。

東アジアはもちろんのこと、先進国が多いヨーロッパ、途上国ながらそれほど治安の悪さを感じなかった東南アジア。僕が旅してきた国で治安が悪い国は決して多くありません。


でも、フィリピンは東南アジアにあって別物。

スリやぼったくりなどの軽犯罪ならかわいいもので、睡眠薬強盗、銃を使っての問答無用での強盗など命の危険につながる可能性がある治安の悪さです。



お金の単位はペソ

どこかで聞いたことあったんですが、フィリピンのお金だったんですね。

では、次から僕のフィリピン一人旅の旅行記スタートです。



夜10時、フィリピンはマニラへ到着


ニノイアキノ空港で人生初のフィリピンの地を踏んだ僕。


海外に詳しい方ならご存知かと思いますが、ニノイアキノ空港は「世界で最悪な空港ランキング」の栄えある1位に2年連続で輝いたとても素晴らしい空港です。

4つのターミナルがアホみたいに移動しづらい、設備が古い、何より空港職員の態度が最悪で、荷物を盗まれたり賄賂を要求されたり…といったルール無用の治外法権。


そんな空港に、夜22時、1人。


これが日本の羽田空港とかならモノレールに乗って20分くらいで街まで出られるわけですが、このニノイアキノ空港には電車なんて便利なものは存在しません。

あるのはぼったくりが発生すると言われるバスや、個人強盗やらが発生すると言われるいわくつきタクシーくらい。タクシー運転手が銃突きつけてくるとか怖すぎる…


ケチってLCCを使うと僕と同じ状況になるので気をつけましょう(笑)


そして迷った末に、個人タクシーを利用することにしました。

uberの東南アジア版といえるgrabタクシーですね。


問題は、今までuberもgrabも1度たりとも使った経験がないこと。

おかげでなんとかタクシーの配車は出来たものの、「ついたよ!」とメッセージが来てもどのタクシーなのか分からない。

grabってこんな感じで自分のところに来てくれるタクシーのアイコンが表示されるんですが、東南アジアの空港らしくターミナル前に車が密集しててどれがタクシーなのか分からないんですよね。




すると、一人のドライバーと目が合いました。

「これ?」「合ってる?」

みたいなジェスチャーをしたところ「YES!」「カモン!」みたいなジェスチャーが帰ってきたので、やっとgrabタクシーを発見して乗り込む事ができました。



でも、実はこれ違う車だったんですけどね

マニラは治安悪い。タクシーは特に気をつけろ、なんて散々気をつけていたくせに、いきなり知らない人の車に乗り込むというミスをやらかしました。

結局、運転手のお兄さんによってどうやら別のタクシーであること、さらにはタクシーの目星までつけて教えてくれました。ありがとう、優しいお兄さん。


車で30分もかからないホテルへ移動するだけなのに、ホテルについた時にはすでに時計の針は午前1時を回っていました。

※ちなみにgrabは、よーく見ると車の車種と色をアプリが教えてくれるので、そこを見れば乗るべきタクシーが分からないという現象を防げるようになっています。



マニラのオフィス街であるマカティを探索


一夜明け、差し込む朝の日差し。


真っ暗なフィリピンの街をタクシーで移動している時は、いつ何が起こっても不思議ではないとビクビクしていましたが、改めて明るい街を歩いてみると意外に普通。

別に街を歩いていて銃を突きつけられることもないし、詐欺師っぽい人に絡まれることもないし。大通りを歩いている限り治安面は特に問題なさそうというのが正直な感想でした。


いや、よーく考えてみればそんな世紀末覇者的な世界が広がっているわけがないんですけどね(笑)ホテルもマニラでは治安の良いエリアにありますし。


よしよし。安全も確保できたのでマニラの街を探索。

僕が宿泊していたエリアはマカティというマニラのオフィス街的なところです。




…とりあえず、海外に行くといつも思いますが見知ったお店があると安心しますね。ラテン系のノリのせいかドナルドもいつもよりフレンドリーに迎えてくれました。




そしてマニラの街を歩いているとすぐ目に入ってくるのが、道路を走るジプニーと呼ばれる車。

タイでよく見かけるトゥクトゥクと同じような乗り合いバスではあるのですが、小さいトラックのような外観に車ごとに異なる塗装がされているのが特徴です。




ギラギラに塗装されていたり、キャラクターが描かれていたり、某ロボ映画のオプティマスプライムにトランスフォームしそうなジプニーがいたり。

何より、このジプニーは安い!路線バスのように同じルートを回っており、その区間なら8ペソ(20円以下)で移動できるレベルにはコスパ最強の移動手段です。マニラやセブ島の移動は慣れたらジプニーが安いですね。



フィリピンにはショッピングモールがたくさん!


こんな事をいうと申し訳ないのですが、マニラって決して観光地としての魅力は高くありません。


そもそも観光スポットが少ないし、数ある観光スポットも教会とかで、「これ、ヨーロッパで見れば良くね?」と。あと、ご飯がそれほど美味しくない(笑)

(もちろん、マニラから少し離れた観光スポットや、またセブ島や世界一の秘境と言われるエルニド諸島などリゾート系の観光地としてのフィリピンは別格だと思います)



では、マニラに来たら何をすればいいか?

ズバリ、ショッピングモールにいきましょう!



フィリピン全土に共通することですが、フィリピン人はショッピングモールが大好きらしく、僕が宿泊したマカティには特に多くのショッピングモールがひしめきあっています。

もちろんモールの中には飲食店も大量なので、フィリピンに10日間滞在したくらいでは到底回りきれませんでした。あ、当然のようにモールの中に悪い人もいます(笑)



まずはフィリピンではマックより有名なジョリビー。




これもよく見かけたピザ屋のSbarro




そして日本の吉野家も。




あと、マニラにはラスボス級のモールとして「モールオブアジア」というショッピングモールもあります。




広さは現時点で全世界で9番目の407m2。よくあるピンと来ない表現で言うなら、46m2の東京ドーム約9個分です。もしくは約500m2のディズニーランドに迫るサイズだと思ってください。

ちなみに、埼玉が誇るイオンレイクタウンは28位。面積的に言えばイオンレイクタウンを1.5倍してもまだ追いつかないほど広いのがモール・オブ・アジアです。



マニラのヨハネスブルクことエルミタ


当たり前のようにヨハネスブルクをディスってますが、このエルミタというエリアは治安が悪いと言われるマニラの中でも、特別治安が悪いエリアです。

さすがに昼間でもいきなり襲われる…なんて事はありませんが、夜道や細い道に入るとナイフやら銃やらで脅されるケースが多々あるくらいには治安悪め。


街の雰囲気はこんな感じ。





マカティが現代風なオフィス街なら、エルミタは良くも悪くも現地住民のためのエリアと言えます。

正直家はボロいし、子供は裸でウロウロしているし、その中心エリアに大きめのショッピングモールがあって、そこだけは洗練された都会そのものという雰囲気です。


周辺にはこんなお家に住む子も。




ちなみに、フィリピンはストリートチルドレンが突出して多く、その上徒党を組んでお菓子を要求してきたり、最悪数の暴力で身ぐるみ剥がされることでも有名です。

あと、タクシーに乗っていると信号待ちの車の間をぬって、「これ買って?」と言わんばかりにボロボロの服を来た女の子がタクシーのガラスを叩いてきたり。なかなか闇深なエリアです。



ただ、マカティよりもフィリピン現地民の生活を楽しめるのと、その他観光スポットに近いことからエルミタに泊まる人もそれなりにいます。

例えば少し歩くとこんな洋風なエリアが出てきたり。




このエルミタの感想を一言で言うなら。

お腹を壊して旅行どころではなかった、です。



今まで他の人の海外旅行記でお腹を壊した話は何度も見てきたのですが(主にインド)、まさか自分がそんな目に遭うとは…

しかも思い当たるフシがないんですよね。水は海外では必ずお店で売っているミネラルウォーターを飲むし、その日に食べたのはハンバーガーとピザ。

いずれもチェーン店で、どちらも今回のマニラ滞在の中でそれぞれ1度ずつ食べに行った事があった店です。



なぜだ…?

思い当たる理由が全く…いや、あった。



1日前の話になるのですが、日本食が恋しくなってショッピングモールに入っていたラーメン屋でご飯を食べました。

恐らく日本にも店舗があるようなラーメン屋で、久々に日本の味を満喫したのですが、よく考えたら店で出されたコップの水をそのまま飲んだ気がする…



いや、だって日本と全く同じ感じで水が出てくるんですよ?

よくあるあの半透明なコップ。


普段はお店でコップに入った水なんて絶対に飲まないですが、ラーメンで浮かれてる時にそんなカムフラージュされたら普通にゴクーって飲むじゃないですか。

海外旅行初となる僕の腹痛は、日本のラーメン屋によって引き起こされることになりました。やっぱり油断すると危ないですわ。



野菜不足のフィリピンの食文化



フィリピンと言えば?

そう、バナナですね。(決めつけ)


南国の温暖な気候により果物や野菜がたくさん採れて、海洋国家であることから魚介類も豊富…って思うじゃないですか。

ところがこのフィリピンという国、野菜を食べないという法律でもあるのかというくらい野菜が出てくる頻度が少ないです。というか野菜に加えて果物も高い。


バナナやマンゴーなどフィリピンで採れる果物以外は、輸入に頼らなければならず値段も高い。だからフィリピンの食が豊かというのは完全なるイメージ違いで、彼らはひたすら肉と米ばかり食べます。

というか、フィリピン料理そのものがコンキスタドールの侵略によって消滅したのではと思うくらい、欧米風のピザやらハンバーガーやらチキンやらの店ばかり。


おかげで僕がフィリピンで食べたものと言えば…


シカゴピザ。




チキン。




ジョリビーのハンバーガー。




ピザ。




チキン





もうひたすら肉です。

というか、イタリアやヨーロッパに居たときですらここまでファーストフード全開の食事をしたことって無かったと思います。

もちろん、中にはフィリピン料理の店もあるし決してチキンやらピザの店しかないわけではありませんが、間違いなくこの国にいると慢性的野菜不足になります。



ファーストフードを安く食べられる国、と考えればかなり魅力的ではありますけどね。

実際、日本ではピザの出前でも取ろうものなら1枚でも2000円以上吹っ飛びますが、フィリピンなら600円くらい出せばピザ1枚買えてしまいます。

僕がフィリピンで一番美味しいと思ったのはシカゴピザでした(笑)



ちゃんとしたフィリピンらしい食事


ハロハロ



君、フィリピンの子だったのか!

ミニストップで有名なデザートであるハロハロです。なおハロハロの意味はタガログ語(フィリピンの公用語)で「混ぜたもの」という意味だけの模様。


シシグ



豚肉の細切れ的な食べ物。

フィリピンはとにかく肉料理+ライスばかりですが、豚肉が食べられる料理って地味にレアな気がします。


バナナ



やはりフィリピンを語る上で欠かせないバナナ。

実はバナナにも色々な品種が存在していて、フィリピンでは「バナナ」ではなくさらに細かい品種に分けてバナナが販売されています。普通に美味しい。


サン・ミゲル



フィリピンのビール。

フィリピンでビールと言えばこれになります。



フィリピンの観光地



マニラ大聖堂


フィリピン人はキリスト教なので教会があります。

マニラに一部プチヨーロッパっぽいエリアがあるので、西欧気分を味わいたい方にはオススメ。


ゴーゴーバー


実はフィリピンにもゴーゴーバーがあります。

タイで有名な、欲望にまみれた大人が行くお店ですね。そういえば、フィリピンで12000人で有名な校長先生とかもいましたよね。


マニラオーシャンパーク


アジアで最大規模の水族館。

チケットによって入れるエリアが決まっているんですが、人工雪が触れるエリアで子供が大はしゃぎしてる様子はカルチャーショックでした。

ちなみにこの写真があるということは、僕は雪を触れるだけのエリアにお金を払ってしまったということでもあります。(現在札幌在住)



今回、マニラ一人旅で学習した事があります。

フィリピン行くならやっぱり海です(笑)



お金貸してくれない?


フィリピン滞在中、スリっぽい人やら謎の売人やらに絡まれたりしました。

でも一番記憶に残ってるのは寸借詐欺にあったことですね。しかもホテルで。


ことの始まりはフィリピン帰国も近くなってきて、エルミタ→マカティのホテルに再び移動した次の日の朝。朝6時くらいにいきなり内線電話が鳴るわけです。

今まで多くの国を旅してきましたが、電話が鳴ったのは初めてです。それに、僕は英語も中学レベルですら怪しいので、ジェスチャーや表情すら分からない電話でのやり取りは難易度が高すぎます。


ビクビクしながら受話器を取る。

するとやっぱり言ってる事が分からない。

とりあえず「モーニングコール?」みたいな事を聞いたのですが「NO」と答えが返ってくる。結局、なんだかよく分からないうちに通話が終わったのでひとまずそれで良しとしました。



そして次の日の朝6時ごろ。

また電話がプルルと鳴るわけです。



おいおい、またかよ…やっぱモーニングコールじゃないのか?と思って受話器を取ると、やっぱりモーニングコールじゃないと言う。

でもこの時は前日と違いカタコトながら日本語を話せる従業員さんでした。昨日まともに会話が成立しなかった僕をホテルが気遣ってくれたのかもしれません。



おはようございますという挨拶から始まり、

部屋番号は?
今日はどこかへ行く?
何時ごろから行く?

みたいな質問をされました。



そして僕はここでピンと来たんです。

あっ、これアレだ。たぶん部屋の清掃の時間が被るといけないから、こうして事前に電話で予定を聞いて回ってるんだなと。

ちょっと朝6時に電話してくるのは早すぎる気もしますが、このホテルはそういうやり方なんだと思えば納得です。昨日の電話もこれだったんだと腑に落ちました。



ところが受話器から聞こえてくる話が次第におかしな方向に進みます。

ワタシ アシタ セブトウ 二 カエル。デモ オカネ タリナイ

なんて。



あー、アレか?

これはチップ多めに寄越せってことか?

まあそれくらいなら…と思いきや



チガウ オカネ カシテ。1マンエン



金を貸せ?

しかも1万円?



いやいや、そんなの従業員同士で貸し借りすればええやないかと。いよいよもって話の内容が全くワケが分からないから、直接フロント行くわ!と言ってもそこは断固として「ノー!」



ここで僕はやっと気づきました。

こいつ従業員じゃなくね?と。



そこでガチャ切りしてホテルのフロントへ確認しましたが、やはり内線で僕の部屋へ電話された形跡はないとのこと。

つまりこの電話はホテルスタッフからのものではなく、謎のフィリピン人から外線で掛かってきただけだったわけです。



え?ホテルの電話って外からでもかかってくるの?

というか、君らが昨日同じ時間帯に電話してくるからややこしい事に!!



結局、寸借詐欺に遭うことなく済んだわけですが、電話口の詐欺師さんはお金借りる際に「直接部屋に行く」って行ってたんですよね。

今考えると、果たしてお金を渡すだけで済んだのかどうか…




結論:マニラは長期滞在する街ではない



約10日間マニラを一人旅して気づきました。

この街は観光目的で長いこと滞在する街ではないと。


….勝手に遊びに来て何勝手なこと言ってんだという話ではありますが、要はマニラという街は我が地元である愛知県のように「住む場所であって、観光に来るべき街ではない」ということだなと。

(ちなみに、名古屋は「主要8都市の中で魅力に欠ける街ランキング」という誰も幸せにならない調査によって見事最下位となりました)



ただ、もちろん10日間程度ではフィリピンの雰囲気を軽くなぞっただけなので、より地元っぽい料理もあると思うし、深く知ればもっと楽しいと思いますけどね。

とりあえず、もしフィリピンへの旅行や出張が決まった時は、野菜不足といろんな詐欺に負けずに生きてくださいね!!



番外編


川の向こうに広がるスラム街





日差しから避難する微妙にセクシーなネコ




なんかいい感じに撮れた川沿いの教会







コメントを残す