中欧ハンガリーの首都、ブダペスト。
2週間ほどショートステイしてきましたが、物価が超絶安いので、食費やホテル代を合わせても合計費用は10万円ほど。ヨーロッパでも屈指の物価の安さです。
・夜も出歩けほど治安が良い
・グルメも日本人の口に合いやすい
・ネット環境は日本よりも良い
何より、ドナウの真珠として有名な夜景の美しさは息を飲むほど。
ヨーロッパ旅行といえばフランスやイタリアなど西欧中心になりがちですが、物価も安く、景観も美しく、治安もいいブダペストはかなりの穴場です。
ブダペストの物価や滞在費用の内訳。またショートステイに適した街なのかどうかを、一人旅の旅行記もかねて書いていきます。
ハンガリー・ブダペストの物価
僕がブダペストに滞在したのは2週間(15日)でした。
合計費用は10万円です。
飛行機代は抜いていますが、食費やお土産代、街での交通費、さらには宿泊費も合わせて10万円です。具体的な内訳はこんな感じになります。
出費項目 | 費用 |
食費 | 33.379円 |
宿泊費 | 60,418円 |
交通費 | 300円 |
通信費 | 620円 |
観光日 | 0円 |
お土産&雑貨 | 6,318円 |
合計 | 101,115円 |
宿泊費:60,418円
1泊あたり:4027円
民泊(エアビー)を使ったのでホテルだともう少し値が張ります。
ハンガリーの隣国、オーストリアのウィーンでは1泊4000円なら安宿です。中心地から遠い、狭い、ボロい…それでも1泊4000円は難しいウィーンと比較したらブダペストの宿泊費は格安です。
1泊4027円の部屋でも優秀そのもの。
・かなり立地良し
・清潔感あり
・洗濯機や冷蔵庫
・電子レンジや湯船もあり
もちろん、1泊の料金を抑えようと思えばもっと抑えられます。
特にホテルにそれほどこだわらない1人旅であれば、1泊あたり2000~3000円で宿泊することも十分に可能です。
交通費
交通費:300円
ブダペストは交通手段が充実しており、地下鉄、路面電車、バスなどが使えます。そして、交通費全般かなり安い上に、そもそも街の規模的に交通機関を使わなくても徒歩で十分です。
チケットは下記のような値段です。
乗り換え不可券(Single ticket):HUF350
乗り換え可能の券(Transfer ticket):HUF530
10枚つづりの回数券(Block of 10 tickets):HUF3000
24時間有効チケット(Budapest 24-hour travelcard):HUF1650
72時間有効チケット(Budapest 72-hour travelcard):HUF4150
※×0.4すれば日本円になります。
唯一気をつけるべきは、日本と交通費のルールが違うこと。
日本では遠くの駅ほど料金が高くなりますが、ブダペストの場合は「同じ路線内であれば同一料金」という仕組みです。1駅だろうと10駅だろうと、路線が同じなら料金は同じになります。
(single ticketが該当)
一方で、たった2駅しか乗らない場合でも、乗り換えがあるなら「乗り換え可能券(Transfer ticket)」を買う必要があります。こちらは530フォリントなので少々値段が上がります。
Googlemapで路線図をチェックしておくと、交通費は少なく抑えられますね。
ブダペストの地下鉄は、入り口でチケットに打刻するシステムです。 この打刻システムがよく分からないから、とりあえずチケットだけ持って地下鉄に…なんて事をすると、地下鉄の出口でチケットをチェックされ、高額な罰金を課されるパターンがあるそうです。 僕はチェックされませんでしたが、必ずチケットの打刻をしておきましょう。地下鉄の入り口にある機械にチケットを通すだけですが、日本の自動改札と違って素通りできるほど存在感がないので注意です。
食費
ブダペストの食費はかなり安いです。
単にお腹が満腹になれば良いのであれば、スーパーに8円のパンとかが売ってるので、ジャムをつけて食べれば一食30円以内で収めることも可能です。
ただ、極端に安いのは画像のパンのみ。
菓子パンなどは100~300フォリントくらいするので、日本より若干安いくらいです。またハンガリーに限らないですが、外国産の食品は総じて値段が高くなる傾向にあります。
だから、コーラやプリングルス(どの国でも売ってるポテチ)とか海外製品はそれほど安くありません。あくまでブダペストで安く買えるのは、現地で作られた食品ですね。
あとブダペストはお酒が安いです。
画像のアップルサイダー(チェコのビール?)は330フォリント、有名なトカイワインも800フォリントくらいから買えます。1リットルのワインが1000フォリント(400円)以下で買えるのも珍しくないですね。
また外食の物価も安く、無理せず1食1000円以下も可能です。
B級グルメ:500~1500フォリント(200~600円)
チェーン店やフードコート:1500~2500(600×1000円)
レストラン:2000~4000(800円~15600
ただ、当然ですが外食のクオリティによって値段は大きく変わります。
日本でも吉野家であれば1食500円で済むし、レストランでディナーしたら2000円くらいはカンタンに飛びますよね。だから安くも高くもなる、というのが正直なところです。
もっとも、世界的に見れば日本の外食の安さって異常です。
どんなに高くても日本レベルの費用に収まると考えれば、やはりブダペストの外食は安いです。少なくともウィーンのように、レストランに入れば軽く3000円吹き飛ぶような事はないですから。
お土産代・雑貨
お土産代も総じて安いです。
画像のお土産品の値段はこんな感じ。
一番右のトカイワイン:1100フォリント
右から2本目にあるビール:350フォンリト
ピクルスの詰め合わせ:350フォリント
シュネッケン(世界屈指のまずさで知られるお菓子):400フォンリト
パプリカチューブ:300フォリント
シュトゥメルのチョコ(左上):1800フォリント
シュトゥメルってハンガリーの中ではかなり有名なチョコブランドですが、そこそこのサイズのお土産が700円程度で買えてしまうので、かなりコスパが良いです。
ただ、どの国でも言えますがお土産店や空港だと値段は上がりますね。
あまりパッケージにこだわらなければ、大半のお土産はスーパーでも買えます。おまけにスーパーのほうがはるかに安いので、お得にお土産を用意しましょう。
観光費:80円
自分でも驚きの80円。
ブダペストは観光費も総じて安いです。ただし、有名なセーチェニ温泉はハンガリーの物価を考えるとバカ高いので、地元ローカルの温泉のほうがはるかに安く済みます。
ザックリですが、メジャーなスポットの入場料はこんな感じ。
・恐怖の館(戦争博物館的なもの):入場料2000フォリント
・漁夫の砦:入場料800フォリント
・国会議事堂:入場料約7000フォリント
・セーチェニ温泉:入場料約5000フォリント
・イシュトバーン大聖堂:入場料200フォリント
あと、ブダペスト観光の目玉に夜景クルーズがあります。
クルーズのグレードにもよりますが、最低でも4000フォリントは必要です。ちなみに余談ですが、ちょうど僕がブダペスト滞在している時にクルーズ船が一隻沈没したようです(笑)
大雨での増水が原因だったらしいので、川の流れが早い日は万が一に備えて、川沿いから夜景を眺めるだけにしておいても良いかもしれません。
ブダペストの観光スポット
鎖橋
ブダペスト観光のメイン。
何を差し置いても、鎖橋の夜景だけは絶対に見てください。ブダペストに来てドナウ川沿いの夜景を見ずに帰るのは、焼きそばの入ってない焼きそばパンくらい無意味です。
ちなみに、ドナウ川沿いに座って夜景を見ながらお酒を飲むと至福の時間を味わえます。ビール瓶持って移動してたせいか、帰りに変なお兄ちゃんに絡まれたりはしましたが…
ゲットルートの丘
鎖橋や国会議事堂がよく見える高台スポット。
ただ、ちょっと遠くて見づらい上に、高台までの道が夜になると結構暗いです。夜景を見るなら、次に紹介する「漁夫の砦」に行くほうがオススメですね。
漁夫の砦&教会
漁夫の砦は2階のみ有料。
ただし、1階部分からでもドナウ川沿いの夜景は十分キレイに見えるので、2階に入るメリットはそれほどありません。ブダペストの夜景を高台から撮るならここがオススメ。
高台にあるので有料のケーブルカーで移動します。ただ、ケーブルカーを使わなくても少し歩けば徒歩でいけるので、1人旅であればササッと歩いたほうが早いです。
イシュトバーン大聖堂
ブダペストの中心にある大きな教会。
入場料200フォリント(80円)は寄付という形ですが実質的には強制。ただ、80円で入場できる観光スポットなんてありがたい限りですよね。
国会議事堂
外から見ても中から見ても芸術品のような国会議事堂。
ただ、入場料は7000フォリントとブダペストの中では破格の高さ(と言っても、2500円くらいですが)なので、外から夜景を眺めるだけでも十分です。
ブダペスト中央市場
食事からお土産まで揃うブダペストの観光スポット。
海外旅行を繰り返したせいで、「この手の観光スポットは高い!」と考えてしまい、素直に買い物を楽しめない体質になってしまいました。ただ、スーパーと同じものが中央市場で1.5倍くらいで売ってるのでやっぱり高いです。
ブダペストの街並み
街全体が世界遺産だけあって、雰囲気ありまくりです。
そのへんの住宅なのに彫像が彫ってあったり、なぜここまで建物の装飾にこだわったのか…というレベルで豪華です。建物がグレーっぽい色で統一されてるのもまたイイですね。
ハンガリーのグルメ
グヤーシュ
周辺国でも食べられているスープの定番。
ハンガリーの看板グルメみたいなものなので、大半の店のメニューにあります。ブダペストに来たらとりあえず食べておきたい料理の1つ。【店:Celtic Pub】
パプリカチキン
ハンガリーで一番好きな料理。
パプリカソースで味付けされたチキンを、ライスやポテトと食べる料理。帰国しても食べたいと思った数少ない料理の1つ。【店:Frici Papa】
ランゴーシュ
ハンガリーのB級グルメ。
揚げパンにチーズその他トッピングを載せた料理です。1000フォリント(400円)くらいの割にサイズがかなり大きく、具材も具材なので太る要素満載の一品。【店:Langos Papa】
フォアグラ
世界三大珍味として有名なアヒルの肉。
英語だと「goose liver」
フォアグラが安く食べられるとウワサの店に行き、「goose liver」の文字を見つけて注文した結果出てきた料理がコレ。
「えっ?これホントにフォアグラ?」
「フルーツとかのってるし、フォアグラっぽいのも冷たいし…」
モヤモヤした気持ちのまま食べ終わると、
「次はメインメニューを注文してください」
と再び店員さんがメニューを持ってきました。
…なるほど。僕が注文したのは前菜だったのか。すでにお腹一杯だったのですが、ここで帰っては「前菜とメインの区別もつかないバカ」と思われるので結局メインもフォアグラを注文しました。
美味しいけど、お腹いっぱいで…
それでも合計12000フォリント(4800円)で済むあたりが、物価の安いハンガリーの素晴らしさ。【店:Café Kör】
パラチンタ
ほぼクレープ。
ちなみに、画像のパラチンタはお値段なんと驚異の320フォリント(128円)【店:Nagyi Palacsintázója】
キュルテーシュ・カラーチ
ハンガリーのバームクーヘン。
中が空っぽな代わりに縦長になっているのが特徴。デフォルトはシナモン味で、安いものは320フォリントで買えるスイーツ。
ただし、バームクーヘンということはカロリーの塊なので注意。【店:ブダペスト西駅前(割とどこでも売ってる)】
日本食よくばりセット
カレー!ラーメン!唐揚げ!
長いヨーロッパ旅で慢性的なラーメン不足に陥っていた僕を救ってくれた、日本人の食べたいものを詰め込んだ最高の定食。
だいたい海外で食べる日本食は微妙な割にやたら高いのですが、このお店はドリンクを合わせて2700フォリント(1080円)という驚異的なお値段。【店:Komachi Bistro】
フムス
中東の料理。
ひよこ豆のペーストにパンをつけて食べる料理で、割と味の好みは分かれると思います。ブダペストにはフムスのチェーン店があるので到るところで食べられます。【店:Hummusbar】
ハンガリーのブダペストを街歩き
世界一美しいマクドナルド
今までの海外旅行で1国を除き毎回マクドナルドへ行ってる僕としては、行かない理由がないスポット。(唯一マクドナルドに行かなかったのはバリ島)
ちなみに、ここのトイレ有料です。
大人のグッズショップ
ブダペストに割とたくさんあります。
とりあえず2店舗入ってみましたが、女性メインと男性メインの店舗に分かれてます。どの店もそれほど広くないので、店員にガン見されながらグッズを物色するメンタルが試されます。
フードコート
ブダペスト西駅の地下1階にフードコートがあります。
KFCやピザハットなどお馴染みチェーンをはじめ、トルコ料理専門店、タイ料理、イタリア料理など。幅広いジャンルの料理があるのでハンガリー料理に飽きたらオススメです。
また、フードコートの近くにあるスーパー(spar)は品揃え豊富なのでお土産購入に向いてます。
ノマド用カフェ コスタコーヒー
イギリス発祥のコーヒーチェーン。
ブダペストのそこら中にある上に、勉強やパソコン作業大歓迎な雰囲気なので、フリーランスや留学生にはかなりオススメ(実際、日本の留学生と思われる人に毎回遭遇しました)
もちろん、普通の観光でも使えるカフェです。
ただし、外資なので少しだけ料金が高め。
スタバも同じような料金です。(×0.4で日本円です)
ブダペストのスーパーいろいろ
コーラ押し
意識低い系ワイン
ブダペストはショートステイに最適!
何においても、物価が安いのは圧倒的に魅力です。
かといって、札幌福岡クラスの規模なので生活する上では何も困らないし、何より毎日のように美しい街並みの中で過ごせるのは、それだけでテンションが上ります。
(特に夜ジョギングした時のすさすがしさ!)
物価の安い国を探している場合や、1ヶ月くらい1つの国にショートステイしてみたい場合、ぜひブダペストはオススメですね。