マレーシアの民泊ホテルで1ヶ月生活してきたので生活費まとめ

冬は暖かい国で過ごしたいですよね。

2018年も1月~2月にかけてマレーシア旅行へ行ったのですが、2019年も札幌の寒さに耐えきれずマレーシアのクアラルンプールに1ヶ月ほど滞在してきました。

マレーシア、いいですね!

住居関連の費用が安いし、気候は温暖で過ごしやすいし、いろいろな国の食文化があるし。まだ1ヶ月滞在しただけですが、普通に住めるんじゃないかと。

もし

マレーシアに短期間旅行してみたい
どの国でもいいからしばらくショートステイしてみたい

と思っている場合、僕がマレーシア1ヶ月滞在でどれだけの費用がかかったのか、宿泊費から食費まで細かく公開するのでぜひ参考にしてみてください。

目次

マレーシア1ヶ月滞在の費用合計

1ヶ月ショートステイの合計金額はざっと20万円でした。

1リンギット=27円で計算。

項目 マレーシアRM 日本円
宿泊費 × 100,000
飛行機代 × 44,000
交通費 124RM 3,348
観光&娯楽費 193RM 5,211
交際費 400RM 10,800
生活費&雑貨 194RM 5,238
食費 1487RM 40,189
合計金額 × 208,786

20万円は行かないと思いましたが、意外に超えてしまいました(汗)

ただ、今回はホテルの立地がかなり良かったり、食事もかなり高い店(ショッピングモールのPavilion)が多かったり、友人との食事でだいぶ交際費を使ったり。

なので実際にはもっと安く抑えられます。

ちなみに今回はマレーシアの繁華街、ブキッビンタン周辺に宿泊しました。日本で言えば渋谷駅の近くみたいなところですね。

宿泊費(民泊)

やはり一番大きいのが宿泊費。

マレーシアは世界でも宿泊費用の相場が安い国として有名ですが、さすがに1ヶ月も滞在するとバカにできません。今回は1月16日~2月15日の1ヶ月で10万円でした。

宿泊はエアビーで予約した民泊。

ただ民泊と言ってもコンドミニアムが多いので、実質的にはホテルに宿泊するのと同じです。(なぜか今回の僕の部屋は1つだけホテルの中にありましたが…)

部屋はこんな感じ。

冷蔵庫や電子レンジ、IHヒーターやアイロンまで用意されていました。

また、ジムやプールも完備です。

おまけに、ホテルの場所はかなり繁華街に近い。

クアラルンプール最大の繁華街がブキッビンタンという駅の近辺で、僕が今回宿泊していた民泊(Ramada hotel)は駅から200~300m歩いた距離にあります。

そんな部屋でも月10万円で泊まれるあたり、マレーシアの宿泊相場の安さが分かります。

補足 ホテル選びのご参考に。僕が宿泊したRamada hotelはかなりコスパが良かったと思います。ただ、ホテルの近くにバーの密集エリアがあるのと、目の前に毎日22時から朝4時まで生演奏を始める騒音バーがあります。 僕みたいに騒音発生源に面した部屋を引くと快適な睡眠が期待できなくなります。耳栓代わりにイヤホンすれば寝られるレベルではありますが騒音に注意ですね。

飛行機代

LCCのエアアジアにて。

往復44,000円。

札幌→クアラルンプール
クアラルンプール→東京

という変則的な乗り方をしていますが、日本からであればどこから乗っても値段は大差ないはずです。(ただし、札幌からだと8時間近くかかるのでさすがにツラい)

飛行機代をもっと抑えるには。

・航空会社のキャンペーン時期を狙う
・お正月明けなどオフシーズンに旅行する
・燃油サーチャージが安い時期を待つ

などがポイントですね。

ただし、燃油サーチャージってすぐに1ヶ月そこらで変わるものではないので、やはりキャンペーンと旅行時期のタイミングを上手く調整するのがベストです。

燃油サーチャージとは チケット代以外にかかる費用。原油の値段とともに上がる。今(2019年2月時点)は特に高く、ヨーロッパ行きともなるとチケット代6万+燃油サーチャージ6万みたいな事になる。

交通費

マレーシアは交通費がすごく安い。

合計3,348円。

繁華街ブキッビンタンや中心駅KLセントラルを結ぶモノレールも、1回の乗車ごとに3リンギット(100円未満)。空港とKLセントラル駅直通のバスも12RM(約350円)

特に便利なのが東南アジア版Uber、グラブ(Grab)です。

マレーシアって比較的治安が良い国なのですが、タクシーだけはトラブル発生率がかなり高いです。「マレーシアではタクシーに乗るな!」と言われるほど。

そこで呼び出せるタクシーのGrabです。

Grabはスマホアプリで目的地を入力すると、近くの登録車(タクシー)を呼び出してくれます。目的地は運転手に伝わっているので不毛なやり取りをする必要もなし。

料金もチップいらず。クレカ登録しておけば支払いすら必要ありません。

このGrabがマレーシアは安いんですよね。

Grabタクシーに15分くらい走る目的地へ向かってもらっても、料金はだいたい10RM(約270円)程度。クアラルンプールの中を動き回るだけなら料金は大して変わりません。

日本だと1度タクシーに乗れば1000円2000円吹っ飛ぶのは当たり前ですが、マレーシアのGrabタクシーで1000円超えるのは地味に難易度が高いはずです。

交通費は日本と比べて明らかに安いですね。

ちなみに、交通費124RMのうち、1/3にあたる45RMは空港→中心部を移動する電車の料金です。バスだと多少時間はかかりますが12RMなのでかなり費用を落とせます。

観光&娯楽費(お土産含む)

合計193RM(5211円)でした。

ただ、その中の2/3にあたる123RMはお土産代です。帰国後すぐのセミナーで配布することも考えてバラマキ土産を大量に買い込みましたが、ここは人によって大きく差が出ます。

買ったお土産(というかお菓子)の一部。

お土産なんて一切買わない!

という場合であれば120RMはまるまる浮くことになりますし。あと今回買ったお土産はベリーズというマレーシアでは有名なチョコなので地味に高めです。

なのでバラマキ用のお土産をもっと安く揃える事もできます。

ちなみに、ベリーズのチョコってあんまり美味しいと感じなかったのですが、このタイプだけはガチでした。これはお土産用お菓子として間違いないです。

あとは観光&娯楽費で60RM程度。

と言っても今回はイスラム美術館と、映画館へ行ったくらいでほぼ観光はしていません。なので観光メインだとここの費用はもっと上がるはずです。

マレーシアの映画は10~20RMくらい。

あと、観光でオススメなのがイスラム美術館。

国立モスクのすぐ近くでアクセスも良好。イスラム教関連の美術品が大量に展示されており、個人的にクアラルンプールで一番満足できる観光スポットでした。

交際費

友人との食事代400RM(10800円)。

交際費はマレーシアに友人でもいない限り発生しないので、食費とは分けて記載しておきます。つまり1人で過ごすだけならこの400RMのお金はまるまる浮きます。

ちなみに食事をしたのは起業家仲間の1人。

北海道居酒屋(マレーシア)で札幌ビールを飲み。

シーシャを吸い

トルコのお茶を飲んだり

ちなみにシーシャはペルシャタバコ的なやつです。

アラブ系の店だとヒゲもじゃのオッサンがプカプカやってて「やってみたいなー」とか思ってたんですが、タバコを吸えない人間には吸う権利がありませんでした。むせる。

生活費&雑費:194RM

シャンプーとかカミソリとか生活用品系。

日本から持ってくれば当然タダ。ただ、マレーシアの物価なら日本より安いor日本と同じくらいなので、生活用品は現地調達でも問題ありません。

ただ、トイレットペーパーは持参してください。マジで。

宿泊場所にもよるのですが、民泊って安い代わりに宿泊中は清掃が入りません。洗濯も全部自分でやるし、ティッシュをはじめとした消耗品の補充も一切なしです。

ここはホテルと違いますね。

そして問題なのが、マレーシアはトイレットペーパー文化じゃないこと。

トイレ付属のハンドシャワーで洗い流すスタイルで、日本みたいにどこでもトイレットペーパーを売ってないでんですね。コンビニも、ドラッグストアも、スーパーも。

おまけに量が多くて高い!

実は今回、途中でトイレットペーパー売り場をもとめて街をさまよった事がありました。大半のスーパーやドラッグストアが全滅する中でとうとう見つけたのですが…

1セットが20~30RM(600~900円)します。

1セット12~24ロールくらいで量は多いけど、1ヶ月滞在するだけなら1ロールか2ロールあればいいんです。けど、日本みたいに6ロールくらいはそもそも売ってない。

かといって、1ロールのために900円とか出すのはバカらしい…

もしあなたがマレーシアに1ヶ月とか滞在するつもりで、ホテルではなく民泊に泊まるなら家からトイレットペーパーを持っていくほうが良いです。

トイレットペーパーは日本の物価と比べても高いですね。

ちなみに、パビリオンというモールの中のスーパーにはトイレットペーパーが売ってました。スーパーは置いてある確率が比較的高いです。

そして、なぜか僕はキッチンペーパーを買って帰りました。

食費:1487RM(40189円)

マレーシアの物価は安い!快適なセカンドライフ!

みたいな情報をたまに見かけますが、正直マレーシアはそれほど物価が安くありません。全体的には日本より安いですが、明らかに安いとは言いづらいですね。

現地民にまぎれて食事をするなら話は別ですが。

ただ、食費はもっと抑えられます。

それこそ半分の3万円でも行けます。

そもそも今回は

・食事の大半が外食
・高級スーパーを利用
・繁華街の高級モールでの食事多め

など食費が高くなる要素が多くありました。

まず外食を減らすほど食費を落とせます。

実際、僕も前半の15日は昼と夜の1日2食を外食で済ませたのですが、後半の15日は夜の1食だけ外食するケースが増えていました。

その結果、
・最初の15日:900RM
・後半の15日:600RM

と明らかな差があります。

それに今回はホテルの立地の問題で、パビリオン(マレーシアでも屈指の高級モール)で食事をすることが多く、フードコートだろうとそれなりの金額を持ってかれます。

買い物も同じ場所だったのでスーパーの代金も高めに…

マレーシアの食事は日本人が考えているほど安くありません。

かといって自炊したり、適度に外食するレベルであれば日本よりは安く上がります。(ただし、日本食は日本で食べるよりレベルが低く、料金も高いでけどね)

ブキッビンタン周辺で生活費を安く済ませるコツ

怪しい水を自動販売機で買う

地味に食費を圧迫する飲料水

飲料水9.5Lがスーパーで10RM(270円)で販売していますが、僕の場合このボトルが3~4日でカラになります。となると水だけでも1ヶ月3000円かかることになります。

結構バカにできませんよね?

それに、当たり前だけど水って重いんですよね。

マレーシアの炎天下の中9.5Lのボトルを両手に抱え、スーパーからホテルまで無心で歩き続けた時は、「僕ってバカなんじゃないかな?」と割と本気で考えてました。

そこで、怪しい水を使いましょう。

たまたまホテルの横の裏道に、水の自動販売機らしきものがあると気づきました。こんな場所に設置してあるだけで怪しい…Pureの文字も罠に見えてきます。

ちょうど現地民が使っていて、自動販売機のようにペットボトルの水が出てくるわけではなく、カラの容器を用意して機械から直接水を入れるタイプでした。

おまけに料金は0.5RMで水3.75L。

スーパーの水9.5Lが10RMなので実に相場の1/10程度。明らかに怪しい…と思ったのですが、立地の良さと値段の安さの誘惑に勝てず0.5RMを投入。

これで水3.75Lが出てくるはずが、なぜか水が止まらない。

9.5Lの空ボトルなのに明らかに半分以上水で埋まっているし、最終的に8分目くらいの水位に来たところで止まりました。なぜこの期に及んで信頼度をさらに下げてくるのか。

結果…普通に飲めました!

念のため煮沸して飲んだところ特に異常ナシ。1ヶ月滞在の後半はずっとこの怪しい水を飲んでいたので、100%ではありませんが飲料水として問題はないでしょう。

ブキッビンタン周辺。

特にアラブ人が多いエリアでしか見かけなかったのですが、もしその近辺にホテルを取るのであれば、飲料水は通常の1/10以下の料金に抑えられます。

安いスーパー(Giants)を使う

ブキッビンタンエリアは3つスーパーがあります。

■ブキッビンタン近くのスーパーマーケット
①パビリオン:メルカート
②ベルジャヤタイムズスクエア:HERO MARKET
③スンガイワンプラザ:Giants

スーパーの値段の安さは下記の通り。

Giants>HERO MARKET>メルカート

商品にもよりますが、一番高いパビリオンは「それなりにイイもの」しか置いてません。だから買い物の費用を気にするならメルカートは避ける。

反対に一番安いのがGiantsです。

スンガイワンプラザというローカル臭丸出しなモールの、いちばーん奥にあるので見つけづらいですが、ブキッビンタンのエリアでは一番安く買い物できます。

ローカルレストランがオススメ

ローカルで食事するとめっちゃ安いです。

ロティチャナイ(朝食限定が多い):3RM(81円)

ドライパンミー:12RM(324円)

ナン&カレー:8RM(216円)

チキンウイング:1本4RM(108円)

食費をとにかく抑えたい場合、インドインド&インドで攻めるのが有効です。それにインド料理って極端なハズレが少ないですし。

ある程度格式高そうなレストランは消費税6%、サービス料10%の合計16%がメニューの料金から上乗せされます。

一方でこの手の店は消費税6%とサービス料10%のダブルパンチが無いので、思ってたよりはるかに高い請求がくることもありません。

マレーシアで生活してみたい人のQ&A

マレーシアって虫は出る?

出ます。

ただし東南アジアの中では虫の出現率は低いです。

出現率はベトナム>タイ>マレーシアの順番。

一番ヤバかったのはベトナムで、ホテルを変わる度にいろんなレパートリーで虫どもが温かく迎えてくれました。Gに至っては人の右腕をさっそうと駆けてくし。

ベトナムに行った時の旅行記はこちら。

ベトナムのホーチミンを3週間一人旅&ぼったくりの国へ

ただ、僕がベトナムで遭遇した失礼なGを除けば、東南アジアのGって全体的にサイズが小さめです。おまけにスピードもやたら遅いし覇気がないので、日本に出てくるヤツらより難易度低めです。

言語の問題は?

公用語はマレー語。

でも僕らが観光で行くような大きな都市は大半が英語です。

どの国での英会話にも言えることですが、非英語圏の英語のほうが聞き取りやすいです。本場の英語はスピードが早すぎて全く聞き取れませんが、東南アジア英語はまだ聞きやすい。

それに、英語力はあんまり必要ありません。

現地人と会話するのはハードルが高いですが、レストランでやり取りするくらいなら、「今こういう事言ってんだろうなぁ…」と予想できるので何とでもなります。

ただ、ロングステイしても英語力は向上しない気がしました(笑)

イスラム教国家だけど大丈夫?

マレーシアに1ヶ月ショートステイするくらいなら影響ナシです。

イスラム国家である影響

・お酒が高い(普通に飲める) ・鶏肉料理の店が多い(普通に豚肉も食べられる) ・毎日5回のお祈り(アザーン)が場所によってうるさい

豚肉を食べたから罰則!お酒飲んだから罰則!

みたいに原理主義的なところは一切ありません。一番影響があるのがお祈りの放送(アザーン)で、1日5回モスクから生放送されます。

テレビでも放送されてます。

これは立地の影響が大。

僕の場合モスクが遠いホテルだったのでアザーンはほぼ聞こえなかったのですが、モスクが近い場合は朝6時からお祈りの放送が始まるので強制目覚ましを食らいます。

ちなみに、マレーシアに1ヶ月いたおかげでアラビア語を1つだけ習得して読み書きできるようになりました。もちろん、偉大な神の名前です。

結論:マレーシア1ヶ月滞在どれだけかかるか?

僕がマレーシアに1ヶ月滞在してかかった費用は合計20万円。

ただ、これまでお話してきたように僕の場合はお土産やら食費やらにムダにお金がかかっていますし、ホテルだってジムやプールが必要なければもっと安くできます。

それを考えると、

クアラルンプール1ヶ月滞在はコミコミで15万円あれば可能

かなという感触です。

もしマレーシアに行ってみたいとか、どの国でもいいから1ヶ月くらい滞在してみたい!と思った場合はクアラルンプールはすごくオススメですよ!

宿泊相場が安いのは相当なメリットですし、食事も美味しい(マレー料理が美味しいとはいってない)ので、かなり生活しやすい環境ですからね。

1年前にマレーシアを観光した時の旅行記はこちら。

マレーシアのクアラルンプールに2週間ステイ|一人旅の観光旅行記

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