マジカルナンバー7±2とは
「人間が1度に覚えられるのは7つまで」
という人間の思考ルールのお話。
ちなみに、マジカルナンバー7±2と言われているのは、記憶が苦手な人だと覚えられる数は5つまで、反対に記憶が得意な人は9つまで覚えられることに起因しています。
ただ、最近は「マジカルナンバー4±1が主流になってきているので、そちらも合わせて紹介させてもらいますね。
目次
2種のマジカルナンバー
マジカルナンバー7±2

「人間の瞬間記憶は7±2まで」
というのがマジカルナンバー±2のルール。具体的には5、6、7、8,9のいずれかの数字であれば人は記憶をしやすい、という意味です。
数字にブレがあるのは、記憶が得意な人は9つまで、記憶が苦手な人は5つくらいまでなら覚えられるからです。
マジカルナンバー4±1

2001年に提唱された比較的新しいルール。
「マジカルナンバー7って言うけど、それ多くね?」
とツッコミが入った結果、適正な数字は3~5くらいじゃない?と考えられ、現在はマジカルナンバー4±1が主流になっています。
相手に選択肢を提示するときは、多くても5つまで。それ以上の選択肢を提示すると、多すぎて思考停止→どれも選んでもらえないことになります。
マジカルナンバーって何に使うの?
そもそも、マジカルナンバーって何に使うの?
ここまでマジカルナンバーについて説明してきましたが、そもそも4だろうと7だろうと、何に使うのか?という話ですよね。
ザックリ言えば、
「数字が与える印象=マジカルナンバー」
となります。
- 数を多くor少なく見せたい時
- 選ばせたいor選ばせたくない時
例えばですが、相手にメリットを提示するときは、少しでもメリットが多いと感じさせたほうが良いですよね。
そこで例として「アフィリエイト」についてのメリットを語っている2つの事例を見比べてみてください。また、どっちが魅力的に見えるかを考えてください。
・お金がかからずノーリスクで稼げます。
・本業以上の収益を稼ぐ事が可能です。
・お金がかからずノーリスクで稼げます。
・本業以上の収益を稼ぐ事が可能です。
・時間や場所に縛られずどこでも仕事ができる
・パソコンさえあれば初期投資ゼロ
・いったん軌道に乗れば継続的収益が見込める
・集客スキルが学べる。それを他のビジネスに活かせる。
・運営方法次第で、多くの買い物が経費になる
例2のほうが、圧倒的に魅力的ですよね?
例1に書いてある「ノーリスク」「収益性が高い」というのは素晴らしいメリットですが、「えっ、2つしかメリットないの?」と思いません?
一方で例2はメリットが7つ羅列してあり、「具体的にどんなメリットがあるか全部把握できてないけど、たくさんあるし凄そう」と感じると思います。
だからメリットならマジカルナンバー4±1以上(6つ以上)にすると多く感じるし、反対にデメリットなら5つ以下に抑えれば、相手への印象は悪くならないことになります。
ビジネスへの活用事例
マーケティングの有名な実験に「ジャム実験」があります。
A.ジャムを6種類売り場に並べた場合
B.ジャムを24種類売り場に並べた場合
どっち売上が伸びるか?という実験なのですが、正解はAの6種類の場合。数が多い24種類のほうが売れ行きが悪いのは意外に感じますよね。
これは24種類も数があるせいで、人間の頭が処理しきれなくなってしまうから。思考停止状態になってしまうから、と思えばOKです。

だから例えばブログであれば
A.おすすめ化粧品24選!
B.おすすめ化粧品6選!
という記事を書くとしたら、数を絞ったBのほうが成約を期待できることになります。24のほうは多すぎて選べないからですね。
(もしくは、24個の選択肢があるとしたら、同じ記事のなかで「特におすすめの5つ以内の選択肢」を示してあげれば成約を期待できます。
最後にもう1度繰り返しになりますが、
「マジカルナンバーは、数字が与える印象」
です。
「多く見せたいor少なく見せたい」「購入してもらえるように選択肢を絞りたい」「デメリットの印象を薄くするため、数を5つ以内にする」
といった要素だけ覚えておいてもらえれば、マジカルナンバー7±2もしくはマジカルナンバー4±1を利用してみてください。
