フロントエンドとバックエンドとは?マーケティングの具体例を解説

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フロントエンドとバックエンド。

ネットビジネスでもリアルビジネスでもマーケティング用語として出てくる事が多い言葉ですが、フロントエンドとバックエンドを正しく理解することは非常に売上を伸ばす上で非常に重要です。

この2つを理解すれば収益が一気に10倍近くなることも…

言ってしまえば2つの違いは「商品を売る目的の違い」なのですが、ぜひこの機にフロントエンドとバックエンド構造を知り、あなたのビジネス利益の極大化に繋げてみてください。

フロントエンドとバックエンドとは?

先程も話した通り両者の違いは商品を販売する目的です。

フロントエンド:集客商品
バックエンド:利益商品

という理解でOKです。

大事なのは、すべての商品で利益を出そうとするのではなくて、集客に使うべき商品と利益を出すための商品を分けて考えることですね。

極端な話ですが、集客用の商品であるフロントエンドは赤字でもいいんです。その代わり、集客した人の一部がバックエンド(利益極大化を狙う商品)を購入してくれれば大きく黒字になるという構造を作るわけです。

たとえあなたがネットビジネスをしていようと、リアルビジネスをしていようと、フロントエンド商品とバックエンド商品をそれぞれ1つずつは確実に用意しておきたいですね。

フロントエンドとバックエンドの具体例

格安ランチを提供するお店

1年くらいですが僕は前まで横浜に住んでいました。

その時とあるステーキ屋さんにランチを食べに行ったのですが、

平日限定!先着10名!500円ランチ!

なるものが提供されていたんですね。

ワンコインで美味しいステーキが食べられたら当然大満足。

これはいい店だとまた違う日に同じ店を訪問したのですが、今度は先着10名のランチは終わってしまっていました。その場合、最低でも1000円くらいはかかるので単純計算でも倍のお金をお店に落とした事になります。

このステーキ屋さんにとっては

フロントエンド:500円ランチ
バックエンド:それ以外のオススメメニュー

なわけです。

500円でステーキが食べられる!という魅力があるからこそ足を運ぶ。それが新規集客になり、あとはそのお客さんがリピートしてくれるようになれば、他の比較的高額なステーキはバックエンド(利益商品)として機能するわけです。

お店からすれば、毎回500円のランチだけ食べに来る人は嬉しくはないでしょうね(笑)

マクドナルドのフロントエンドバックエンド構造

マクドナルドのハンバーガーはご存知の通り1個100円。

お金のない学生にとってはまさに最高のたまり場です。そういえば僕も中学生くらいの頃、ハンバーガー×2、チキンクリスプ×1で合計300円という、超格安セットには何度も胃袋を助けられた覚えがあります。

ただ、当時の僕はマクドナルドからすれば良いお客さんではありません。

マクドナルドにとって100円マックはフロントエンドであり、利益よりもお客さんを集めることを優先した商品だからですね。もちろん、100円マックも赤字ではないと思いますが利益率は決して高くないはずです。

マクドナルド的には、まずフロントエンドである100円マックで集客する。

けど、本来マクドナルドが買ってもらいたいのはバリューセットとか、1つ300円くらいするてりやきバーガーとか、1個買ってもらうだけで大きな利益が出るバックエンド商品なわけです。

だからマックにとってみれば100円マックばかりのお客さんは利益率は低い。反対に季節限定バーガーみたいな高額なバックエンドを購入してくれる人は良いお客さんと言えますね。

デジタルコンテンツにおけるフロントエンド

次はネットビジネスの話です。

一昔前はコンテンツ販売って情報商材と言われるものばかりでしたが、今では誰もが気軽にデジタルコンテンツを販売できるようになりました。例えば電子書籍なんてその典型例ですよね。

ネットビジネスで多いフロントバック構造は、

フロントエンド:数千~数万円のコンテンツ販売
バックエンド:10万円以上のサポート販売

などが有名です。

利益を出すためにはバックエンドを売りたいところですが、最初から10万円の商品なんていきなり売れないので、まずは数千~数万円のコンテンツを販売して多くの人を集めるわけです。

その上で、一部の人がバックエンドを購入してくれた一気に売上が上がるという仕組みですね。もちろんこれが全てではないですが、ネットビジネスではこのパターンで100万円以上の利益を出している人も多いです。

大事なのはフロントエンド


ここまでの説明で分かるように、利益を出すための商品がバックエンドです。

となると、どうしてもバックエンドを重視したくなるものです。だってフロントエンドを売っても利益は出ないし、なんだかんだビジネスをする以上利益を出す瞬間が楽しいわけですからね(笑)

ただ、フロントエンドバックエンド構造は、「フロントエンドが素晴らしい商品である」という前提の上に成り立っています。この前提条件が破綻してしまうとこのビジネスモデルは上手くいきません。

実際、僕がランチ500円のステーキ屋に足を運ぶようになったのは、

500円でこんなランチが食べられるのか!

という満足感があったからです。

いわばお店を信頼したと言えるかもしれません。

マクドナルドにしても同じで、「100円でこんなに美味しいハンバーガーが食べられるのか!」というお得感を感じたからこそ、また次もマクドナルドにアシオを運びたいと思ったわけです。

けど、いくら安かろうと美味しくなければ2度といきません。

500円のステーキランチを頼んで肉が一切れ乗っているだけなら、もう2度とそのお店には行こうと思いません。いわゆる信頼残高がゼロどころかマイナスに振り切れるわけです。


反対に、フロントエンド商品で満足感を得てもらえば、信頼残高はプラスになりリピーターになる。そしてバックエンドを購入してくれる可能性が生まれてくるわけです。

バックエンド商品を用意するのはもちろん大事です。

ただし、集客用商品とは言えフロントエンドは決して手を抜いて良いわけではなく、むしろ集客用商品だからこそ誰もが満足してくれるような質の高いものを作り上げる必要があるわけです。

フロントエンドは無料戦略に


最近はあらゆるビジネスでフロントエンドが無料になりつつあります。

例えばVOD(月額動画配信サービス)を利用する人が最近では増えてますが、これも最初の2週間無料とか1ヶ月無料という条件をつけることで、申込みのハードルを大きく下げることに成功しています。

(加入者がさらに増えてきたら、無料期間は短くなるor廃止の可能性もあると思います)

また、他にもわかりやすいのは美容品のサンプルですね。

郵便などで美容品のサンプルが勝手に送られてくる事もあると思いますが、あれも結局は無料で商品を使ってもらうことでバックエンド(商品)につなげる狙いがあります。

無料戦略については別の記事で解説しようと思いますが、フロントエンドは必ずしも優勝である必要はない。むしろフロントエンドを無料で提供する事も1つの選択肢だと覚えておきましょう。

今すぐフロント商品とバック商品を用意しよう

とりあえず真っ先にやってもらいたいのは

自分のビジネスにおけるフロントエンド、バックエンドを考える

ということですね。

特に、大きな利益を出すためのバックエンド商品を持っていない人は多いと思いますが、バックエンドを導入するだけで売上って本当に数倍、もしくは10倍以上になることもあります。

ビジネスの目的は利益を出すこと。だからこそ、全部の商品で利益を出そうとは思わず、集客するフロントエンドと、利益を出すバックエンドを明確に分けたマーケティングを実施していきましょう。


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