僕が2019年の6月に作った特化ブログがあります。
悩み系のブログで、外注さんに30記事ほど入れてもらったのですが、7月末に記事を入れ終えた時点でのアクセス数は1日1ケタ程度…
これだけだと、外注費と手間で完全に失敗に思えますよね。
ところが、5ヶ月間放置して12月末にアクセス数を確認した結果、1日のアクセス数は1ケタから200~300まで上昇していました。
放置してブログのアクセスが伸びる仕組みと、「伸びるブログ/伸びないブログ」の違いはどこにあるのか?今アクセスが伸びず悩んでいる場合の参考にお話していきます。
目次
30記事書いたブログの経緯
以前、こんなツイートをしました。
30記事入れて放置してた特化ブログの現状。
記事を入れたのが4月~7月なんですが、7月時点ではアクセス数ほぼゼロで全然伸びてない。ここだけ見れば失敗同然。
でも、そこから5ヶ月間で十分収益化できるまで伸びてるので、ブログ初心者ほどアクセスは気にせず、まず30記事入れてみよう。 pic.twitter.com/QIzpxOv6BK
— なるひこ@世界中で引きこもり生活 (@naruhiko111111) December 28, 2019
見ての通りなのですが、僕が30記事入れて5ヶ月ほど放置したブログのアクセスが、どのように推移したのかを公開しています。
30記事入れ終わった7月の時点のアクセス数はほぼゼロ。
それが放置し続けた結果、1日200~300PVまで上昇しています。トレンドではないのでアクセスも安定しているし、今後ASP広告を入れていけばすぐに収益化できるでしょう。
また、今後は再び記事を追加していく予定なので、以前よりドメインパワーが上がった今なら、アクセスを伸ばしていくのも遥かにラクですし。
ただ一番注目してもらいたいのは、
「伸びないと思ったブログも、時間が経てばアクセスが伸びていく」
という事実ですね。
少なくともこの特化ブログは30記事書いた時点では「失敗」だったものの、5ヶ月間放置したら十分育成する価値があるブログへの変化したわけです。
これを知っているかどうかで、ブログの運営方法が大きく変わります。
ブログ初心者が知っておくべき、ブログ育成の3ポイント
いま、ブログを運営していて
「思ったようにアクセスが伸びないなぁ…」
と感じているかもしれません。
それはネタやキーワードなど狙い自体に問題がある可能性もありますが、記事自体はしっかりと書けていても、”今の時点では”上位表示されていないだけの可能性もあります。
もしかしたら、僕のブログのように時間が経てばアクセスが伸びてくるかもしれないし、それを知らずに「これは失敗だ!」とブログを投げ捨てるのが一番もったいないです。
そこで、知っておいてもらいたいブログのポイントが3つ。
ポイント1:ブログは時間がかかる
ポイント2:検索順位が上がるメカニズム
ポイント3:検索順位が伸びる記事の特徴
順番に、1つずつ見ていきます。
ポイント1:ブログは時間がかかる
これはアフィリエイターなら1度は聞いたことがありますよね。
ブログは時間がかかります。特に序盤はビックリするほど伸びないです。
記事を大量に投入しても、ライバルより良い記事を書いても、いきなり上位表示して収益化できるケースは極めて少ないと思ってください。
最初の10記事の時点でアクセス数が1ケタなんてのも珍しくありません。作ったばかりのブログはGoogleに評価されていないからです。
例えば、Yahooニュースってどんな記事でも上位表示されますよね?
内容自体は自分のブログのほうが勝っているのに…と思っても問答無用で負ける。これはドメインパワー(ブログの信頼度)が違いすぎるからだと思ってください。
誰も記事を書いていないようなテーマなら新規ドメインでもすぐに上位表示可能ですが、多くのテーマでは最初から上位表示するのは不可能なわけです。
ところが、
・流行の話題に乗って大きなアクセスを集めるトレンドブログ
・ドメインパワーが高い状態でスタートできる中古ドメイン
・Twitterなどを上手く活用して集客している人
といった人たちは記事数が少なくても関係なくアクセスを集めてしまいます。それこそ30記事書く頃には1万PVとか、1日1件報酬が発生するといった状況になるわけです。
でも、あくまでこれは「特殊な例」
新規ドメインで、トレンド要素やSNSも活用せずGoogleからアクセスを集めようとしたら、最初の3ヶ月くらいは苦戦するのが当たり前ということです。
だからTwitterとかでアフィリエイターの発言を見て
「自分は30記事以上書いてるのに全然ダメ…才能ないのかな?」
と思う必要はないということです。そもそも、Googleからアクセスを集めるのは時間がかかるのが当たり前なわけですから。
ポイント2:検索順位が上がるメカニズム
記事の質、という言葉を聞いた事があると思います。
小賢しいSEOテクニックよりも、記事の中身で勝負してGoogleに評価してもらう。いい記事さえ書いていれば、Googleは自分の記事を自然と上位表示してくれる。
この考え方をコンテンツSEOと呼びます。
ただ、コンテンツSEOには間違いもあります。
それは「多少ドメインパワーが強かろうが、他より良い記事を書こうが、すぐに上位表示できるわけではない」ということですね。
そもそも、あなたが記事を投稿した直後にGoogleが検索順位を決定するわけですが、その時Googleが分かるのは極めて限定的な情報のみです。
タイトルのキーワードだとか、特定のキーワードの出現率とか、共起語(特定の言葉とよく一緒に使われる言葉)とか、あとは記事の文字数とか。
だから昔のGoogleは、文章自動作成ツールや、キーワード出現率を多めにすることで騙せた。また今でこそGoogleは賢くなったものの、完全に文章を理解することはできていません。
つまり結局、Googleは最初の時点ではドメインパワーや文章量といった、非常に機械的な要素を見て検索順位を決定するしかないということです。
代わりに、今のGoogleは「ユーザーの動き」を追加で見るようになりました。
ブログにアクセスが来たら、そのユーザーはどれくらいページを読み込んで、どんな行動を取るか?一番イメージしやすいのは、ページの滞在時間ですよね。
3000文字ある記事なのに、アクセスしてすぐ離脱する人が多ければ、Googleは記事の内容とキーワードの需要がマッチしていないとして順位を下げる。その反対であれば、検索順位を上げる…といった具合です。
だから
「良い記事を書きさえすれば順位は上がる」
というのは、決して間違いではないけれど、そもそもGoogleは投稿時点では記事の質なんて判断できないから、それは一時的な暫定順位に過ぎない。
実際にブログを訪れたユーザーがどのような行動をするのか時間をかけてチェックして、最終的に適正順位に落ち着いていく。という流れを理解しておく必要があります。
ポイント3:検索順位が伸びる記事の特徴
ここまで聞くと、僕のブログのアクセス数が放置で伸びた理由がわかってくるはずです。
質の高い記事を書くことは絶対条件ですが、それでもライバルが多い場合はその場ですぐに上位表示できない。さっきもお話したようにGoogleは文字数とか一部の情報でしか判断できないので。
でも、時間が経つと記事を見たユーザーの動きが評価に加わっていく。
ユーザーがすぐに離脱してしまうような記事ばかり書いていたら、「このブログは、このキーワードで上位表示させるべきではない」とさらに順位が下がったでしょう。
反対に順位が上がったということは、「少なくとも、他のブログよりはユーザーにとって価値がありそうだから、上位表示させよう」とGoogleに思ってもらえたということです。
だから、良い記事を書いても検索順位はすぐに上がるわけじゃない。
ライバルの多いキーワードほど、単純に敵の数も多く、内容も充実している場合も多いので、自分がそれなりの記事を書いたところでいきなり1位になるなんて事はありません。
“記事の質”は時間のかかる評価基準ということです。
また、当然ですが「質の低い記事」であればどれだけ待っても順位は上がりません。
・検索ユーザーの知りたい内容と書いている内容のミスマッチ
・冒頭文章が長ったらしく、途中離脱してしまう
・デザインがわかりづらく、離脱してしまう
・知りたいことが書いていない/情報が足りない
実際に自分が書いた記事と、同じキーワードのライバル記事を見比べると良いですね。
「他のブログよりも情報が多く、要点もわかりやすい」ということであれば時間をかければ上がる可能性はある反面、内容も負けていると感じるなら順位が上がることはありません。
ブログは複数運営が基本
アフィリエイト初心者さんは、1つのブログに集中すべきです。
ただアフィリエイトで大きく稼いでいる人のなかで、「1つのブログに依存している」なんて人は少なくて、大半は規模は違えどブログや記事の量産を行っています。
そもそも、どれだけアフィリエイトに精通しようとも
「このジャンルでブログを作れば、100%稼げる」
と見極めるのは不可能です。
思ったより需要がなかったり、ライバルが思いのほか強くて割に合わないこともあるし…なので「このブログで絶対に稼いでやる!」みたいな人は決して多くありません。
代わりに、まずはブログを量産するわけです。
そして、1ブログに20~30記事入れておくわけです。
しばらく放置すると「伸びるブログ/伸びないブログ」が見えてくるので、伸びてきたブログだけを集中的に育てる。結果、まるで失敗せずに1つのブログだけで爆発的に稼いでいるように見える。
今回紹介した特化ブログもまさに「とりあえず30記事」で作ったブログで、これより伸びているブログもあれば、予想外にまったく伸びなかったブログもあります。
手間がかかっているといっても、1記事400円×30記事で1万2000円程度。今の時点でも回収できる金額だし、5個作って1つでも大きく育てれば、それで十分過ぎるほど元が取れるわけですね。
繰り返しになりますが、初心者さんのうちは1ブログに集中しましょう。
複数ブログに取り組むと、全部中途半端になるので。
けど、月10万円を超える段階になってきたら、外注化で20~30記事のブログを量産し、その中からアクセスが伸びたものだけ育てれば一気に収益は伸びます。
特に新規ドメインの場合、記事を入れてしばらく放置しないとコンテンツの質に関係なくアクセスが伸び始めるのが遅いので、それを踏まえてブログ運営することが重要ですね。
