ブログのアクセスが90%減った!減少からV字復活までの軌跡

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ブログのアクセスが、90%減りました。

ペナルティのように一瞬でアクセス数がほぼゼロまで落ちたわけではないけど、1日3000PVだったのが、1日300PVまで減少。

ただ、今は再びアクセスが伸びています。

まだ最盛期の3000PVには及ばないものの、1日1000PV以上まで回復していますし、Googleのアップデートごとにアクセスが増え続けています。

いかにして、減少したアクセスをV字復活させたのか。

僕が考えるアクセス減少の原因、アクセス増加に効果のあった対策。アクセス減少から増やすまでにやってきた実例をすべてお話します。

ブログのアクセス減少→復活の推移

まずは、このブログのアクセス経過を。

2012年9月にブログをスタートさせ、一番アクセスの多かった2015年は1日平均3500PVほど。ところが2017年頃からアクセスが減り続け、2019年には1日300PVまで減少してしまいました。

ただ、現在はアクセスが回復して1日1000PVを超えました。

全盛期のアクセス数には及ばないものの、一度は消滅寸前まで落ちたブログが復活。いったん評価が落ちても復活は可能。という良い実例になりました。

2017年からのブログの状況

2年以上、僕のブログは以下のような状態になってました。

緩やかにアクセスが落ち続けていく

ブログのアクセスが上下するのは珍しくありません。

実際、2017年までのこのブログも長い目で見ればひたすら右肩上がりで成長してきましたが、数ヶ月とか短期的に見ればアクセスが落ちた時もあります。

ただ、2017年以降はひたすらアクセスが減りました。

今まで通り、そのうち復活するだろう…と思いきや、どこまでも減り続けるアクセス。新規記事を投稿するなど手は打ったものの、2019年頃には1日300アクセスまで落ちてしまっていました。

おそらく、さらに放置していたら今頃1日100PVも無くなっていたかもしれません。ペナルティのように急降下するわけでもなく、どこかで下げ止まるわけでもなく、長期間アクセスが下がり続けていたわけです。

最新記事は何を書いても上位表示されない

アクセス減少に歯止めをかけるため、記事投稿ペースを上げました。

ところが、最新記事がまったく上位表示されません。

いくらドメインパワーが落ちたとはいえ、明らかにライバルの少ないキーワードですらまともに3ページ目にすら入れない。

もしGoogleからペナルティを受けているならこれは納得できます。けど、アクセスが急降下したわけではないし、ジワジワとアクセスが落ちているとはいえ、今までの記事は上位表示され続けているわけです。

アクセス減少時のブログの状況

・ペナルティではない ・アクセスは落ち続ける ・最新記事はまったく上がらない

2011年からアフィリエイトをやってきましたが、こんな謎の挙動を見たのは初めてです。

ただ、同じような時期にアフィリエイト仲間から「今までの記事はアクセスを維持しているのに、最新記事が上位表示されなくなった」とも聞いたので、Googleの特殊なペナルティなのかもしれません。

アクセス増加のためにやったこと

対策1:記事をリライト(修正)する

まず効果があったのは記事のリライトです。

昔の記事は情報が古い&自分のライティング力や経験値が低く、googleに評価を下げられていると思われます。であれば、古い記事をアップデートすれば評価が上がるはず。

ただ、450記事全部をリライトするのは難しい。

そこでリライトする記事を絞りました。

優先的にリライトした記事

①アクセスが集まっていて、滞在時間が短い記事 ②アクセスは少ないが、ブログに残しておきたいテーマである時 ③アクセスは少ないが、キーワード的には割といい順位にいる記事

まずはアクセスが多く集まっている記事を調べます。特にブログ内アクセスの上位10記事程度でかなりの割合を占めているはずなので重要度も高いです。

こちらが、リライトを始める前のこのブログの上位10記事です。

見るべきは上位10記事の滞在時間。

長くても滞在時間1分程度で、短いものだと滞在時間の平均が1秒なんて記事もあります。どう考えても、読者の検索意図と記事の内容がマッチしていないわけです。

だから、アクセスはあるのに滞在時間が短い記事を優先的に修正します。

ちなみに、このブログの今の上位10記事の滞在時間はこうなっています。

滞在時間はSEOに影響があるのか? Googleは滞在時間を見ているわけではない、とも言われます。 1分で読める短い記事もあれば、最後まで読んだら5分以上かかる記事もある。記事ごとに滞在時間が違うのは当たり前で、長さを比べられるものではないというわけです。 ただ、普通の記事なら滞在時間10秒20秒なんてのは明らかにおかしい。 今は最低でも1記事1000文字くらい書くのが当たり前ですが、1000文字最後まで読んだら1~3分はかかるし、記事の内容が良いならそれなりの滞在時間の長さになるはず。 滞在時間の長さは直接Googleの評価に影響しないのかもしれないけど、ホントに読者が求める記事内容になっているかの判断材料にはなります。

対策2:記事を削除する

理想を言えば、すべての記事をリライトしたい。

ただ時間がかかりすぎて非現実的だし、もう時代遅れになった内容(古くなったプラグインなど)や、記事に残すまでも無くなったテーマの記事まで修正してられません。

結局、450記事のうち350記事は消しました。

自分が今まで一生懸命書いた記事を消すってすごく勇気がいります。短期的には間違いなくアクセスが下がるし、その後ブログの評価が回復する保証もないですから。

もっとも、ブログがそこから復活したのはすでにお話してきたとおりです。

ポイントは、思いっきり記事を消すこと。

実は、ブログのアクセスが下がり始めてから何度か不要な記事は削除したのですが、なかなか踏ん切りがつかずズバッと大規模な削除はできていませんでした。

その結果、ズルズルとアクセス減少が続いてしまったので、もし自分のブログがGoogleに評価を下げられていると感じるなら、不要な記事は徹底的に削除しましょう。

特に、アクセスが無い/低い記事。

アクセスが下がり続けているなら、放置していたらいつまでも下がり続けます。それならアクセスが無い記事は存在しないのと同じだし、思い切って消すほうが良い結果になります。

対策3:記事を増やす

あとは、記事の追加。

ただ、お話した通り僕のブログは最新記事がまったく上位表示できなくなっていたので、記事のリライト&削除してブログの評価が復活したからこそ意味のある対策です。

仮に、記事の削除をせずひたすら記事を増やし続けたとしても、今ほどアクセスが伸びなかった可能性が高いです。そもそも最新記事がGoogleに評価してもらえないですから。

また記事を増やすときは、1記事の質を重視するようにしました。

特に、オリジナル性ですね。

例えば下記のような記事は誰でも書けるし、誰でも同じようになります。

「アフィリエイトにおすすめのASP10選!」
「ワードプレスのプラグイン◯◯の使い方と設定」

けど、ASP紹介記事でもこんな視点に変えるだけでちょっとオリジナル性が出ます。

「アフィリエイトで月収100万以上稼ぐ私が選ぶASP10選」
「美容系案件が多いASPならココ!」
「◯◯(特定案件の報酬をASPごとに比較」

別に「他人が絶対に知らない情報を書け!」とか「誰にでも書ける情報を書くな!」という話ではないです。僕のブログだって未だにプラグインの記事が残っているし、必要であれば新規で追加することもあると思います。

大事なのは、誰でも書ける記事ばかりのブログは他に埋もれてしまうということ。アクセスが思うように伸びていなかったり、下降気味なら記事のオリジナル性を重視して投稿したほうが良いです。

ブログのアクセス減少の原因

今回、ブログのアクセスが減少した原因は大きく3つだと考えられます。

1.記事の老朽化
2.重複コンテンツ
3.相対的な記事の質の低下

特に僕の場合はだいぶ前(1記事500文字でも十分と言われていた時代)に書いたもので、自身のライティング能力的にも、情報の新しさ的にも他と比べて特別ではなくなってしまいました。

今回挙げた3つの原因は、今まさにアクセス減少に苦しんでいる人はもちろんですが、今は順調にブログが育っている場合でも後から必ず直面する問題です。

原因1:記事の老朽化

僕のブログは、2019年初旬の時点で450記事くらいありました。

そのうちの300記事以上は2013年~2014年に投稿したもの。当時はそれなりに評価されていた記事も多かったのですが、時間の経過とともに情報が古くなってしまいました。

例えば、ワードプレスのプラグインの記事。

動画や画像を使ってできる限りわかりやすく説明していましたが、プラグインのアップデートにより設定画面が変更されて、時代に合わなくなってしまったわけです。

中には、何年もアップデートされていないプラグイン(開発停止)の記事をずっと公開し続けていて、コメント欄で「こんな古いプラグイン紹介するな!」とお叱りを受けたり。

それに、Googleのフレッシュネスアップデートによって、何年も前に投稿された記事よりも、新しく投稿/更新された記事のほうが上位表示されやすくなりました。

2013年~2014年に投稿した記事が大半を締めていたこのブログの評価が下がるのは必然。ブログの運営期間が長くなると、遅かれ早かれ情報の老朽化は必ず問題になります。

どんなブログも情報の老朽化は必ず起きる 今はどれだけ順調にアクセスが集まっていても、しだいに過去の記事が時代遅れになっています。そして、僕のようにジワジワとアクセスが減っていくわけです。 昔の記事の修正って面白くないし、何よりお金にならないので気は進まないと思います。でも、ブログが上手くいってる時こそ定期的に古い記事のアップデートを行わないと、あとから一気にダメージが来ます。

原因2:重複コンテンツ

Googleは以前と比べて重複コンテンツに厳しくなりました。

「同じような記事を書くなよ」ってことです。

例えば、以前このブログにこんな3つの記事がありました。

記事1:Googleアナリティクスの滞在時間を調べる方法
記事2:Googleアナリティクスの曜日別のデータを見る方法
記事3:Googleアナリティクスのアクセス数を見る方法

同じ記事に書けよ、って話ですよね(笑)

全部「アナリティクスの使い方」がテーマなのに、わざわざ記事を分ける必要がない。それに、単純に使い方を説明するだけならどんなに掘り下げても限界がありますし。

だから、Googleは同じような記事は1つしか評価しない。

それどころか、中身が同じなのにタイトルだけ変えたような記事が多いと、Googleはブログの評価を下げてしまうことがあります。(重複コンテンツへのペナルティ)

似たような内容で、かつアクセスが集まっていない記事は1つの記事に統合したほうが良いです。そのほうが1記事あたりの質も高まるので上位表示されやすいですし。

原因3:相対的に記事の質が低下

3つめの原因は「僕の記事より優れた記事が多くなってきた」こと。

自分で言うのもヘンですが、僕のブログは「初心者でもわかりやすい」と評判で、初めてお会いした人にも「めちゃくちゃ参考になりました!」と声をかけて頂く事が多かったです。

当時、ノウハウにしろプラグインの使い方にしろ細かく解説している人はほぼいなかったし、画像や動画をまじえて紹介する僕のコンテンツにはそれだけで価値がありました。

でも、今やそれは当たり前ですよね。

1記事あたりの文字数だって当時1000文字にも届かなかった僕のブログと違い、今では2000文字3000文字になることも少なくありません。

それに、オリジナルの画像を使ったりデザインもすごく見やすかったり…3年、5年と経つうちに、かつて僕のブログがもっていた優位性は失われてしまいました。

自分の記事は2013年頃のまま。

他のブログは、それより高いレベルの記事を書くようになった。

結果的に上位表示していたキーワードが徐々に奪われアクセスが減ってしまった。その時点で評価された記事が、数年後も評価される保証はまったくないわけです。

もちろんこれは今書いている記事も同じで、あと3年5年経てば記事の平均レベルはさらに上がると思われます。その時には、今書いているこの記事すら特別なレベルではなくなってしまうかも…

YMYLジャンルでアクセス減少した場合はどうするか? 昨今、Googleは特定ジャンル(特に健康や美容)にめちゃくちゃ厳しいことで有名です。通称”健康アップデート”で月100万以上のブログが一気に圏外へ…なんて事例も多いです。 YMYLジャンルの場合、記事の質だけでは上位表示できない現実があります。 その場合は今回のようにリライトしても無駄足に終わる可能性が高いです。もし今後YMYLジャンルに挑戦するなら、専門家の力を借りたほうが良いです。 たとえば医療系であれば、「自分は医者です!」と言っても証明する方法がないので、実際に医療系のサイトから被リンクをもらえればGoogleは専門家と認識してくれます。

アクセス減少を避ける記事の書き方

僕のブログのアクセス減少から復活までの流れ。

また、アクセス減少の原因と僕が実際に行ってきた対策をお話してきました。ここからは「そもそも、アクセスが落ちないブログ運営」のポイントを考えていきます。

もちろんブログをやっていればアクセス減少は必ず起こりますが、それでも僕のようにアクセス90%減少!みたいな悲惨な結果は防げます。僕が考える、ブログ運営で気をつけるべきポイントは3つです。

記事数よりも1記事の質

前からアフィリエイトをやっている人ほど、記事数を重視しがちです。

僕自身ブログを始めた頃は、「記事数が増えてこないとアクセスは伸びない」とさんざん叩き込まれ、どんなに良い記事を書いても上位表示はできないと思っていました。当時はそれも間違いではなかったですし。

ただ、今は記事数よりも1記事の質です。

もちろんGoogleから評価される記事が多ければ、当然強力なブログになります。だから記事数が多いほうがドメインパワーが強く、アクセスが集まりやすいのも間違いありません。

でも、質の低い記事が多くても意味はない。

それこそ、このブログのように450記事あってもアクセスは減り続ける一方で、記事を消したら逆にアクセスが増えたりします。今の記事数は200ほどですが、それでもアクセスの底の時期に比べればPVは3倍です。

だから、記事数信仰は捨てること。

Googleに評価される質の高い記事なら、多いに越したことはありません。でも、微妙な記事を量産したらブログ全体の評価を下げられる可能性もありますし、反対に今より少ない記事数で上位表示することもできるわけですね。

メンテナンスを前提としたブログ運営

ブログは不労所得。

というのは完全にウソです。

このブログは、2013~2014年に徹底的に記事を更新してからはほぼ新規記事投稿をしなくなりました。2017年まではアクセスを維持できたものの、そこからは多少記事を更新しても完全に下り坂に。

たしかに、2~3年くらいならほぼ放置である程度のアクセスや収入を維持することはできるかもしれません。でも、記事の更新やメンテナンスをしなければ長期的に見たときに確実にアクセスは落ちます。

だから、ブログ=不労所得という前提を捨ててください。

特に、過去に書いた記事のリライトを定期的に行うこと。

記事のリライトって面白くないし、楽しいものでもないです。でも、新規記事ばかり追加していたらいつかGoogleから古い記事をつつかれるので、半年に1回でも1年に1回でも、ブログのアップデートをする時期を作ったほうが良いです。

情報の劣化/変化との付き合い方

まず、この2つの記事のテーマを見比べてください。

【Time is Life】人生で自由に使える時間は40年もない。人の一生は短い
【ANA】羽田→ウィーン便ビジネスクラス搭乗記!ポーチや機内食まとめ

1つめの記事は、考え方(マインドセット)を書いた記事。

2つめの記事は、羽田⇒ウィーン便のアメニティやサービスをまとめた記事です。

マインドセットは僕の考え方を伝える記事なので、3年5年経っても手を加える必要はありません。少なくとも、僕自身の考え方に変化がない限りは、劇的に手を加える必要がないわけですね。

一方で、ウィーン便のサービスやフライト時刻なんて3年5年経てば変わります。食事やアメニティだって変わるし、今は「羽田 ウィーン ビジネスクラス」で1位でも、しだいに情報が古くなって間違いなく順位が落ちます。

1のように時代が変わっても変化しない記事のほうが手間はかかりません。

ただ、手間がかかる反面メリットもあります。

古い記事は情報が古くなって自然に淘汰されていくので、自分が手間をかけて情報をアップデートし続ければ、Googleから評価を維持できる可能性が高いわけです。

だから時間とともに変化する情報はメンテナンスの手間はかかるけど、しっかりと更新を続ければアクセスを集めやすい。どちらか一辺倒ではなく、記事の特性や管理のしやすさを踏まえて書いていくネタを選ぶと良いです。

Googleと戦い続けなければブログは死ぬ

いろいろお話してきましたが、僕のブログのアクセスが落ちてしまった最大の原因は

油断した

の一言につきます。

1日3500以上のアクセスが集まっていた時は、「ずっとこれが続く」と考えていました。

今ではブロガーさんが月間100万PVとか叩き出しますが、当時この手のブログは1日1000PVでもあれば十分すぎるレベルで、(僕が知る限り)ずば抜けたアクセス数だったのも事実でした。

ただ、ブログをほぼ放置していたツケが数年後に来た。

結果的に、アクセスの減少からギリギリで立ち直ってV字回復したものの、1年に1回でも記事のアップデートをしておけばそんな苦労も必要なかったわけで、「ブログなんて楽勝じゃん」と思った将来の僕の苦戦が決まったわけです。

結局、僕のブログはペナルティではなかったのかもしれません。

でも放置していれば今は1日100アクセスにすら満たなかったかもしれないし、そんなブログでもVこの字復活できたのであれば、「アクセスが減った!」と嘆いている方も同じ方法で復活できる可能性が高いです。

諦める前に、まずはやるだけ試してみてください。




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