終身雇用の終わりは会社員のチャンス!日本人の仕事はこれからどうなる?

僕は、入社3年目でトヨタを辞めました。


僕が定年するまでの40年、トヨタが一生を支えてくれる保証はないと思ったから。

周囲の人は僕を新興宗教にハマったかのように見てきました。そんな妄想で、すでに手に入れた安定を手放すなんてバカだと。


けど2019年になって他ならぬトヨタの社長が

終身雇用はもうムリ

とギブアップ宣言しました。

毎日出社すれば給料がもらえて、年齢が上がれば給料も上がって…会社に尽くせば一生が保証される人生は終わったわけです。

トヨタをはじめとした大企業に勤めて、今までは「勝ち組」だった人も、どん底に叩き落とされる可能性は十分にあるわけですね。


トヨタを辞め、フリーランスとしてもう何年も生き抜いている僕が、終身雇用が崩壊したあとの日本がどう変化し、どうすれば生き残れるのかをお話していきます。


終身雇用は終わる


2019年5月に経団連会長と、トヨタの社長が相次いでこんな発言をしました。

「終身雇用を前提とすること自体が限界になる」「もうだめになりそうな事業を雇用を維持するために残すようなことをすると、雇用されている方にとって一番不幸なんです」

「終身雇用を守っていくというのは難しい局面に入ってきた」「雇用を続けている企業にインセンティブがあまりない」

そこらへんの一般人ではなく、日本の経済界のトップの発言です。

日本の企業の元締めである彼らがこう言ったなら、終身雇用の終わりはもう既定路線になったわけです。少なくとも、時とともに終身雇用の会社は減っていくでしょう。


また、2019年4月から施行された

「働き方改革」

も終身雇用に関係しています。


残業を減らすという名目もありますが、大々的に副業を解禁した背景にあるのは、社員のクビを切りやすくしたいという企業の思惑です。

副業解禁したんだし、万が一リストラしても許してね
今までと違って副業は自由なんだから、何も準備しなかったヤツが悪い

最近の動きは、すべて終身雇用を崩壊させるためです。


なぜ、終身雇用を終わらせたいのか?


終身雇用は、日本特有のシステムです。

今回の「終身雇用崩壊発言」に不満や不安をぶつけている人も多いですが、長い人類史でも終身雇用なんて存在しません。世襲制の兵士とかはギリギリ終身雇用とも言えますが。


4大文明が生まれてから約5000年。そのなかで日本という国でだけ、たかだか100年にも満たない期間存在していたのが終身雇用制度です。

ずっと続くほうが異常とすら思いませんか?



そもそも、終身雇用の目的は人材の確保でした。

戦後で働き手が見つかりにくい状況で、いかに多くの労働者を確保するか?そのための手段が、将来まで生活を保証する終身雇用でした。


無能か有能かもわからない新入社員に、40年の賃金を約束する…

昔と今ではお金の価値が違いますが、仮に生涯賃金2億円だとしたら、企業は新卒を1人雇う時点で2億円の買い物をしているわけです。


その社員が、2億以上のお金を生み出してくれれば良いでしょう。

けど、中にはやる気も向上心もなく、最低限の仕事しかしない人もいるわけです。そんな「無能」な人材でも企業は一度雇ってしまえば解雇できない。

企業からしたらとんでもないリスクだと思いませんか?


そんなリスクを取れたのは、高度成長していた時代だったから。

でも今の日本企業はそれほどお金に余裕がないし、昔のように人材を取り合わなくても、ある程度の人材であれば勝手に人は集まってくる。

終身雇用をする理由も、できる体力もないわけです。


どんなに素晴らしいシステムも、時間とともに必ず制度疲労を起こします。

終身雇用制度だって時代とともに成り立たなくなってくるのは当たり前だし、「終身雇用はなくならない!」と断言できるほうが不思議ですよね。


終身雇用崩壊で起こること

クビが増える


リストラされる人が増えます。

実は日本の法律だと社員をクビにするってめちゃくちゃ難しいです。国によっては即日解雇とかあるレベルですからね(笑)


けど、企業は終身雇用を辞めたいと言っている。

いずれ解雇規制はゆるくなり、企業が不要だと判断した人材を切れるようになるでしょう。そうなれば必然的にリストラされて無職になる人が増えることになります。


ちなみに、リストラされやすいのは

・年配の人
・高い給料の人
・能力が低い人


あたりですね。


年功序列の日本では実質的には年配=高い給料ですが、仮に若者の2倍の給料を払ったからと言って、年配社員が2倍の働きをするわけではありません。

むしろ、トヨタ時代の僕のように能力も向上心もなく会社に寄生するだけの人もいるでしょう。当然、そういう人がリストラの対象になります。


結局は

コストの割に、能力が見合わない人

はコストカットされる運命です。

もちろん、若者だって同じです。若者は多少「育成期間」を甘くみてもらえるかもしれませんが、数年経って使えなければ会社としては切るほうがおトクです。

能力を磨けば給料も上がる


日本の終身雇用が崩壊しても、すぐに欧米のような完全実力主義になるとは思いません。

でも、終身雇用を否定して使えない社員のクビをすると宣言した以上、今までのように完全に年功序列の会社運営をするわけでもないはずです。


年齢、学歴に関係なく、同じ仕事なら同じ給料がもらえる。

スキルが高い人が多くの給料をもらえる。



これは能力がある人からしたらチャンスです。

歩合制の企業を除き、僕が勤めていたトヨタなどは給料は一定でしたし、どんなに頑張っても給料は上がりません。(資格1つ取得で1000円アップとかならありましたが 笑)


成長し続ける人にとっては今より働きやすい。

毎日会社に出勤すればお金がもらえると思っていた人にとっては地獄。


これが終身雇用が崩壊したあとの日本の姿です。

格差がとんでもなく広がる


格差社会なんて言われてますが、日本ってめちゃくちゃ平等な国です。


貧困が~と言っても、日本では仕事していればなんだかんだ家を持てます。また、医療保険があるので病気になって野垂れ死ぬようなことはありません。

けど、これが世界一の国家アメリカの貧困層の実態です。


徹底した実力主義で、能力のない人にはトコトン厳しい。

反面、日本は終身雇用制度のおかげで、会社にほとんど貢献しない無能な人物すら40年間働いて給料を得ることができていました。


「世界でもっとも成功した社会主義国家」

なんて皮肉られたのも納得の平等な世界です。


けど、終身雇用制度が崩壊すれば実力主義の面も強くなるので、これまで会社に出勤するだけで給料をもらえていた人はクビ。

転職しても単純労働しか選択肢がなくなり収入は減ります。今大企業に勤めているような人でも、貧困層に落ちる人が必ず出てくるでしょう。


また、終身雇用が崩壊するだけではなく、新卒一括採用が減った場合(少なからず減るはずですが)は、若者の失業率が格段に上がるでしょう。

ヨーロッパなどの先進国でも若者の失業率が20~30%あるのは珍しくないですし、今後の日本では就職できない若者も増えていくはずです。


特に、実力主義になれば何のスキルも知識も持っていない若者を採用するメリットは薄い。大学在学中にスキルを磨かないと就職できなくなります。

(ただし、仕事を選ばなければ就職はできる)


終身雇用のない世界をどう生きるか?


僕らは、終身雇用の崩壊に備えて準備しなければいけません。

脱・終身雇用に向かい始めた以上この流れは少しずつ進んでいくし、望む望まないに関係なく誰もが今以上に強烈な「実力主義ゲーム」に巻き込まれることになります。


棄権したら、自分はゲームに負けるだけ。

あなたがどれほど今までの日本のあり方を懐かしんでも、世の中が変わっていく以上、変化に合わせて生き方を変えていくしかありません。


例えるなら、江戸→明治を生きる武士のようなもの。

江戸時代では武士は特権階級だったものの、明治になったら国を動かすのは政治家の役割になりました。むしろ廃刀令のせいで、刀を持ってたら捕まってしまいます。

ずっと武士であり続けようとした人は生活が苦しくなる一方で、政治家を目指した人は権力を得た。時代の転換点に今までと同じ生き方をしていたら取り残されてしまうだけです。


もう1度繰り返しますが、

僕らはみんな、”実力主義ゲーム”に強制参加しなければいけない

という事実を認識しましょう。

今までの生活が維持できればいい…と考えていたら、待っているのは暗い未来でしょうし、今からでも競争に勝ち抜くための準備を始めなければいけません。

令和の時代を生き抜くために。


収入源(スキル)を複数持つ


僕は、トヨタを辞めてアフィリエイトで独立しました。

2012年に会社を辞めてから、今もフリーランスとしてパソコン1台で生計を立てています。なので企業に雇われるサラリーマンとは一線を画す存在であると言えます。


ただ、フリーランスになろうという話ではなく。

大事なのは、複数の収入源を持つべきということです。


サラリーマンがクビを恐れるのは、会社から給料をもらえなくなったら生活できなくなるから。会社に収入を依存しているからクビになるのは恐怖でしかないわけです。

終身雇用の崩壊がニュースになるのもそれが理由ですよね。


であれば、副業などをやっておくべきです。

僕がやっているアフィリエイトにように今ではノーリスクで稼げる手法もあるし、主婦やサラリーマンが本業以上に副収入を得ているのは珍しくなくなりました。

仮に会社をクビになっても、リスクヘッジが出来ているわけです。


もっとも、

「だからフリーランスを目指そうぜ!」

なんて話ではありません。


フリーランスだろうと、1つの収入源に頼っていたら危険です。

アフィリエイトで月収100万円稼いでいようと、万が一何かあればその収入が1/10以下に落ちてしまう可能性だってあります。月10万円だけじゃ生活できないですよね。

だから僕はアフィリエイトだけではなく、マーケティングの指導もしているし、他にも投資もしています。1つの柱がなくなっても、当面は生きていけるわけです。


サラリーマンも、フリーランスも、1つに依存するのが一番危ない。

反対に言えば、サラリーマンでも本業の他に投資などである程度収入があったり、何か特殊なスキルを持っていたらそのへんのフリーランスよりよほど安定しています。


会社をクビになっても、当面のお金は入ってくる。

また、別の会社で求められるスキルを持っている。


そうなればクビも怖くないし、終身雇用が終わりを迎えても安定した生活を送れます。

今までは出勤さえすればお金がもらえた(時間を売っていた)のを、「スキルや知識を売る」ようにしていけば、今後も今までと同じように、それ以上に稼げるようになります。



終身雇用の終わりはチャンスでもある


江戸→明治の変化で、時代に取り残された武士は悲惨だった。とお話しました。

けど、ピンチはチャンスでもあります。


江戸時代であれば、武士はたしかに安定した立場かもしれないけど、将軍をはじめとした自分より上の武士に逆らうことは絶対にできなかった。

すでに上位のポストは埋まっていて、下級武士はほとんど出世できない…安定している時代とは、階層が固定化されている時代でもあります。


でも、江戸→明治の際には将軍も藩主も消滅した。

小学生の頃フルーツバスケットという椅子取りゲームがあって、「フルーツバスケット!」というと全員が一斉に移動しなければいけないんですが、時代の変わり目ではこの”リセット”が起こります。


だから、落ちるリスクだけではなく成り上がるチャンスも平等です。

終身雇用が終わる、なんて言うと悪いイメージばかり持たれていますが、終身雇用の崩壊はチャンスでもあると思って行動したいですね。

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