「インプットの質を上げる」の真意。効率UPには情報を減らすこと

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インプットの質。

当たり前のように使われる言葉ですが、そもそも”インプットの質”の定義ってなんでしょう?何を持って質が高いと判断できるのか。

僕の答えはこうです。

その情報は、今の自分に必要かどうか?

自分が新しく学んだ知識が、問題解決に必要な情報であれば、それは紛れもなく質の高いインプットだと言えます。

反面、自分が一番解決したい問題につながらないなら、どんな重要な情報だろうと価値はないし、最悪の場合マイナスになってしまいます。

インプット過剰は逆効果。

自分でも気づかないうちに、質の悪いインプットのしすぎで「情報デブ」になっている人は多いですし、インプットの質を上げる方法を見ていきます。

過剰インプットはなぜ問題なのか?

知識や情報は多いほうが良い。

この考え方は間違いです。

賢くなるほど新しい発想ができなくなるように、知識は毒になるときもあるし、必要のない情報をいくら集めても成果に繋がりません。

むしろ、情報を集めても自分が一番解決したい悩みがいつまでも残り続けるから、「まだインプットが足りない!」と勘違いしてさらに情報収集に走る。

過食症みたいな感じですね。

過剰インプットのデメリット

1. 時間が余分に奪われる 2. 選択肢が増えすぎて動けなくなる 3. 固定観念が生まれてしまう

時間が余分に奪われる

僕らの時間、人生がいかに貴重なものか?

実際に僕らが自由に使える時間は、寿命の1/2~1/3ほどしか無い、と他の記事で紹介したことがあります。

【Time is Life】人生で自由に使える時間は40年もない。人の一生は短い

限られた時間を使ってインプットする以上、1秒でも短い時間で、最大の結果を生み出すような知識を得なければいけないわけです。

でも、インプットの質が低いと効率は最悪。

問題解決につながらないインプットを続けるのは、時間を浪費するだけの、最悪な努力だと知らないといけません。

特に気をつけなければいけないのは、時間をかけてインプットすると「努力した感」はあるので、自己満足の度合いが強くなってしまうことですね。

情報が増えると、失敗する

僕はアフィリエイトを初めてすぐ、ネットビジネスの塾に参加しました。

その塾は、1ヶ月ごとに新しいノウハウを配布してくれて、完全にゼロからのスタートだった僕にとっては最高の環境だったと言えます。

・メルマガ
・ブログ
・PPC

数多くの情報をインプットした僕は…結局稼げずに終わりました。

理由は単純で、どれも中途半端だったからです。

当時の僕は、

「与えられたカリキュラムにはすべて取り組むべき」

と学生の宿題のようなマジメさで取り組んだわけですが、考えてみれば複数のノウハウを実践して結果を出せるわけがありません。

1つですら上手くいってないのに、さらに力を分散してどうすんだという話です。情報の多さは、自分を迷わせる原因になります。

もし僕がタイムスリップできるなら、ブログならブログ、メルマガならメルマガといった具合に、1つのノウハウだけに徹底的にこだわります。

そして、他の情報は稼ぐ上で必要ないのだから一切見ない。時間がムダだし、まずは1つで結果を出したあとにインプットすれば十分ですから。

知識は固定観念を生む

知識は多いほどイイ!

という考え方は100%間違いとは言えません。既存のものを組み合わせて、新しい発想を生み出す力が伸びるのは事実ですし。

ただ、知識は固定観念も生みます。

こんな言葉を紹介しましょう。

「ハンマーを持つ人にはすべてがクギに見える」

これは5段階欲求で有名なマズローさんのお言葉で、ツールや手法を知ることで、逆に自分の発想が縛られてしまうことを言っています。

例えば、マーケティングの具体的なテクニック。

セールスレターはOATHの法則を使おう!と学んだら、その瞬間からすべてのセールスレターを書く時に、常にOATHの法則を使おうと考えるようになってしまいます。

どうしたら、このテクニックが使えるか?

そんな本末転倒な考え方になってしまうわけですね。

もちろん、僕もマーケティングやコピーライティングをはじめ、数多くのテクニックを学んできたし、存分にそれらのスキルを活用しています。

テクニックを学ぶのは大事ですが、あくまで今の自分に必要なインプットでなければ意味がないということですね。

「インプットの質を上げる」の真意

この記事の冒頭で話した、「インプットの質」の定義を覚えていますか?

その情報は、今の自分に必要かどうか?

これがインプットの質。

なのでインプットの質を上げるなら、いかに自分が求めている情報だけを、効率的に集めるかが大事になります。

いい情報と、悪い情報があるのではない。

どれだけ希少性の高い情報だろうと、今の自分の悩みの解決につながらなければ、それは質の低いインプットにしかなりません。

例えば、読書でも同じですね。

なんとなく役に立ちそうだから

で本を読んでも成長にはつながりません。

☓何かが学べるんじゃないか
○自分の問題を解決するヒントがあるんじゃないか

問題意識ありきで、自分の悩みを解決できそうな本を選びインプットする。すると情報は定着するので、この読書は意味のある時間だったことになります。

読書しても頭に残らない人は、この問題意識が抜けているわけです。

自分の問題を正確に把握する

必要のないインプットは、逆効果にしかならない。

そして必要のない、質の低いインプットが生まれる理由は、自分のなかで問題意識が明確になっていないからである。

いや、自分の問題なんてわかってるけど…

と思ったかもしれません。

ただ、僕がこれまで多くの方にブログやマーケティングを教えてきた限り、大半の人は自分が解決すべき問題を正しく認識できていないです。

例を出しましょう。

僕はもう何年も、ブログ収益化のための指導をしていますが、生徒さんが悩む最大の問題点はアクセスが集まらないことです。

では、解決すべき課題は「アクセスが集まらない」なのか?

答えはNOです。

アクセスが集まらないのは結果であって、具体的に改善しなければいけないポイントはもっと深いところにあります。

→アクセスが集まらない
→タイトルキーワードに問題があるのでは?
→他のサイトは、どのようなキーワードを使っているかリサーチしよう

ここまで掘り下げると、情報のアンテナの精度が上がってきます。

・ライバルとなるブログをどうやって見つけるか?
・稼いでいるブログと、そうでないブログをどう見極めるか?
・良いキーワードと悪いキーワードをどう見極めるか?

など、問題点が明確になりますよね。

なんとなく「アクセスが集まらなくて…」「キーワードが…」と言っている人は、考えているようで何も考えていないわけです。

インプットはもちろん、ブログの記事を1つ書くにも問題意識は絶対に必要です。今の自分が解決すべき一番の課題は何か?立ち止まって考えてみましょう。

当たり前だけど、アウトプットしよう

過剰なインプットにならないように、アウトプットしよう。

すでに色々な場所で言われていることではありますが、なぜアウトプットが重要なのか?これも本当の理由を理解している人が少ないです。

何度も見てきたように、質の高いインプットは問題意識から生まれます。

自分が今どんな問題に直面していて、それを解決するためにはどんな情報があればいいのか。ここまで分かっていたら、自然にインプットの質は上がります。

つまり、学びの方向性が合っている。

アウトプットも同じです。

例えば自分が学んだことをブログに書こうとすると、必ず1つくらいは「ここ、どういう事なんだっけ?」と理解が不完全なところが出てきます。

そして調べて記事にする。

この一連の流れは、1つの問題に対しての深掘りです。

アウトプットからの学びは、必然的に「質の高いインプット」になるし、だからアウトプットが凄まじい人はインプットも凄まじく、結果も圧倒的なわけですね。

結果が出ない人ほど、色々な場所からインプットするものの、その大半は自分の問題の解決に直接つながらないものばかり…

アウトプットをすれば、自然に良質なインプットが生まれる。だからこそ、誰よりも行動して、失敗して、学ぶのが成功への一番の近道です。

インプットの質を上げるのは目的意識

なんとなく、本を読んでも決して成長しない。

本に限らずですが、「なんとなく役立ちそう」と思って学んでも、結局はそこから何も得られないことが大半です。

反対に、1つでも良いので「この本からこういうことが学びたい」と思っていれば、1つは確実に自分の悩みを解決して前進できます。

そして、また次の課題が生まれたら同じように…

他にもブログを読む時、セミナーに参加する時。あらゆる場面で目的意識は大事なので、今後は常に「何を学びたいのか?」を考えてみてください。




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