媚びを売りたくない人が、媚び上手の才能に目覚めるべき理由

媚びを売る。

良い印象のない言葉ですよね。


僕も会社に勤めていた頃は、媚びを売るなんて大っっ嫌いでした。上司に気に入られるためにヘコヘコして、常に上司を持ち上げるなんて気持ち悪いと。

ただ、フリーランスとして独立して生活するうちに、「媚び」は積極的に活用すべきであり、生きていく上で必須だと感じるようになりました。


ぶっちゃけ、

媚びを売りたくない

とか言ってる人は現実を見てないんじゃないか?と思うくらい。


他人に媚び媚びなのは問題ですが、多少の媚びは人間関係をスムーズにしてくれます。

“媚びる”と”褒める”は限りなく近いですし、相手に一切媚びない人は相手を一切褒めないのと同じだからです。僕が「媚び上手」を目指すべきだと思った理由をお話していきますね。


なぜ媚びを売る人が嫌いなのか?


君はいつも媚びてるね!素晴らしいよ!

なんて言われたら、ケンカ売られてるのかな?と感じるでしょう。


僕らが媚びに対して嫌悪を感じるのは、

他人を操作し、努力もせず手軽に利益を得ようとしているから

ですよね。


ドラえもんに出てくるスネ夫みたいな。

ジャイアンを持ち上げ、お気入りのポジションに収まり、のび太にマウントを取っている…現実にいたら間違いなくイヤな奴ですね(笑)


ただ、似たような人なら会社で見かけるはずです。

おまけに上司に媚びを売りまくりな人ほど出世するという。


実力じゃなく、媚び上手が評価される世の中はおかしいじゃないか!僕も会社に勤めていた頃はそう思っていたし、同じように考えている人は多いはずです。


でも、2つの間違いがあります。

1つ、媚びを売るのはラクじゃないこと。
2つ、媚びは人間関係を円滑にする上で不可欠

ということですね。

媚びを売るのも才能


媚びを売る、ってカンタンではありません。


僕の場合

× 媚びを売るのが苦手
○ 媚びを売る技術がない


が正解です。


媚びを売るには、常に相手を観察して「良いところ」を見つけ、実際に相手を褒め続ける必要があります。

おまけに、「良いところ」は何でも良いわけではなくて、明らかにウソっぽい、心の底から思っていないような褒め言葉は必ず見抜かれてしまいます。評価が上がるどころかマイナスになる諸刃の剣なわけです。



自分の上司、もしくは同僚を1人思い浮かべてください。

その人の良いところ、いくつ思いつきますか?


良くても1つか2つ。

1つも思いつかないかもしれません。


決して上司や同僚に良いところが1つもないわけではなく、10も100もある相手の良さに、あなたがまったく気づいていないだけです。

というより、「人の良いところを見る」という思考を持っていない。このタイプの人は自分の長所を聞かれてもまともに答えられないですね。



会社員時代の僕がそうでした。

「媚びなんて売りたくない」
「僕はそんな卑怯なことはしない」

なんて思いつつ、実際には媚びを売る技術が足りなかった。

媚びを売る、という行為の正当性はいったん置いても、相手の悪いところではなく、相手の良いところを探す、という思考を持っているほうが健全なのは反論しようがないはずです。


バカには、媚びは売れません。

僕は一種の才能だとすら感じるし、相手をしっかりと観察する努力をしなければ”媚び上手”には決してなれない。僕のように、他人を見ようとしない言い訳にしてはいけないですね。

媚びを売るのは人間関係で必要


媚びを売る=相手の良い所を見つける才能である。

ここに反論する人はいないと思いますが、「結局、媚びを売るのは相手に漬け込む行為ではないか?」という印象は変わっていないかもしれません。


社会人なら、そんな裏工作ではなく実力で勝負すべき!

僕もこの意見には賛成です。


ただ、”媚び”には円滑なコミュニケーションの意味もあります。


一概には言えませんが、

「自分は、人に媚びを売ったりしない!」

という人は、総じて他人を認めない傾向にあります。


媚びないというよりも、「褒めない」のです。

これは先程も話したように、他人に媚びを売るのを嫌う人は、他人の良い所を探さそうという意思を持たないため。良いところが分からければ、褒めも媚びもできませんね。


その典型例だった僕の会社員時代はと言えば…

会社の飲み会でもお酒をつぐこともなく、隅っこで一人スマホをいじり、帰りたいオーラーを出している。

日頃、仕事を教えてもらっていると考えれば、こういう席でこそ感謝を示すべきなのに、そもそもコミュニケーションを取ろうとしなかったわけです。


ある意味、僕は媚びない人間でした。


でも、上司の立場ならそんな部下に仕事を任せたいと思いますか?

クビにはできないから最低限の仕事は与えるとしても、重要な仕事を任せようとは思わない。仮に同じ能力の人がいるなら、迷わずそちらを選ぶでしょう。


媚びを売るという行為は、相手を理解しようとすることです。

その一切を嫌うなら、「自分は、あんたには興味がない」と言うようなもの。必要以上に持ち上げなくても、わざわざ敵を作る必要はないですよね。


正しい媚びの売り方


ここまで読めば分かると思いますが、僕は”媚び下手”です。

相手の良い所を見つけようという意思が小さいし、ムダにプライドがあったりして、他人を褒めるのも苦手。だから”媚び上手”にはほど遠い人間です。


そんな僕でも、媚びは重要だと感じる。

すでにお話したように、媚びは「相手を認める」行為ですし、これを否定するのは人間関係構築の否定にも繋がりますからね。


ただ、媚び方にもルールがあります。

他人に迷惑をかける媚び方は、絶対にダメ

ということですね。


例えば、他人を下げて自分の評価を上げようとする。

他人を持ち上げて、好かれようとする分には構わないのですが、他の部下や同僚を批判するのはやってはいけないことです。

それは必ず部下や同僚の耳に入るし、賢い上司ならあなたを遠ざけようとする。まさに誰も得しない下手な媚び方ですね。


また、媚びを売る相手にだって迷惑をかけてはいけません。

気を配るべきは、やはり相手を不快にさせてしまう持ち上げ方をしないこと。「さすが!」と連発するだけでは、相手も心の底から自分を讃えていない事は見抜きます。

すると自分への評価どころかバカにされていると感じるし、嫌がられるだけ。中身のない過剰な媚び売りもNGと言えます。


媚びを売るのは必要な”技術”


僕がこの記事でお伝えしたいのは2つです。

1. 媚び上手には努力しないとなれないこと
2. 一切媚びない人は、人間関係を放棄しているだけなこと


媚びを売らない、その意思は素晴らしいです。


けど、この決断をした人の9割は、

媚びを”売れない”

言い訳に過ぎないと思っています。


僕自身もそうでしたし、今でも他人の良い所を見つけるのは得意なわけではありませんが、意識を変えることで以前よりは人との付き合い方も変わってきました。

“媚び”に対しての考えをぜひ今日から変えてみてください。