仕事で成長したくない人へ。ありのままの自分が許されない理由

仕事には向上心を持ち、常に成長し続けるべきである。

否定しようにも言ってること自体は間違いない気がするし、正論ハラスメントと言ってもいいくらいのド正論ですね。


でもその裏で

仕事で成長とかどうでもいい
別に仕事で成長したくない

みたいな人もいます。

僕もサラリーマン時代はまさにこの考え方で、「成長したくないし、やりがいもいらないから給料くれ」と思っていたのですが、独立起業してから考え方が変わりました。


人は仕事を通じて成長すべきである。

むしろ成長しないことは、時に他人に迷惑をかけることもある。なぜこのような考えになったのかを順番にお話していこうと思います。


成長しない=ありのままの自分


成長しないことは、ありのままの自分でいること。

こう言うと、すごく聞こえが良いですよね。


自分らしく生きればいいんだ!
素の自分のまま生きればいいんだ!


でも現実は、ありのままの自分は許されません。ザックリ言えば「今の自分を無条件で愛してくれる?」と聞いてるのと同じですからね。

愛するという表現がピンとこなければ「認める」と考えてください。


シンデレラという童話がありますね。

みすぼらしい生活を送っていたシンデレラは魔女の魔法によってドレスアップし、舞踏会に参加したことで王子様のハートを射止めることができました。


けどシンデレラが

「ありのままの自分で勝負するわ!」

とボロ着のまま舞踏会に乗り込んだら、同じように王子様はシンデレラに恋に落ちたでしょうか?そもそも入り口で門前払いにされていたでしょうね。


「愛」「承認」は決して無条件のものではありません。

努力してはじめて得られるものだし、無条件の愛を注いでくれるのは両親くらいです。
(シンデレラは魔女の力ですが、それまでの努力が認められているストーリーですね)


だから社会でも同じですよね。

成長しないことを選んで「ありのままの自分」で過ごすと決めた瞬間、そのコミュニティであなたが認められる機会は限りなく少なくなります。

現時点であなたという人間が完成されているなら、ありのままの自分で過ごすだけで周囲から愛され、認められる存在になるでしょう。


けど、完璧な人間なんて絶対にいない。

だから僕らはスキルや人間力を磨いて成長しなければいけません。成長しない=愛される(認められる)努力を放棄すると言い換えても良いでしょう。


別に認められなくてもいいんだけど…


いや、別に愛とか承認とかいらないし
会社なんて給料だけ貰えればそれでいいし

こう感じたかもしれません。


僕自身、会社員として工場で働いていた頃は、成長の「せ」の字も考えませんでした。勤務時間はしっかりと働けば文句を言われる筋合いなんてない。

むしろ遅刻だってしないし優秀そのものじゃないかと。


そんな僕も、今では社長という立場になりました。

なのでサラリーマンを雇う立場から考えてみたいのですが、職場の人間において重要なのは成長する人>成長しない人です。


まずは単純にスキルの差。

昔の僕であれば、「イマイチこの仕事の効率が上がらないな…」と悩んでいても、問題を本気で解決しようと行動したことは一度もありませんでした。

勤務時間外に練習するとか、上司に相談するとか。自分のスキルを高める努力を一切しなかったので、能力面で他のメンバーと差ができます。


また、スキルを磨く方法を考えないから学ぶ技術も身につかない。

結果、新しいことを1から学ぶ効率も他のメンバーに劣るし、「使えない人材」認定されていきます。努力しないと、努力の方法すら分からないままです。


そして、社員に求めるもう1つの要素は人間としての成長。

人間力なんて表現でもかなりあいまいですが、あなたの職場や出会った人の中で「この人、すごく立派な人だなぁ…」と感じた人を思い出してもらえばOKです。

人間力のある人の要素の一例
・誰に対しても気遣いができる。
・スムーズにコミュニケーションが取れる。
・報連相が完璧で、常に行動が早い。
・部下のミスは自分の責任。成功は部下のもの。
・自己コントロールに優れる人

反対に、会社員時代の僕は人間力がめちゃくちゃ低かったので、スキルも低いのとダブルで考えると間違いなく「使えない」人間だったと思います。


よく報告を忘れるし。

コミュニケーションも慣れていないせいで、要点をうまく伝えられないし。

気遣いなんて皆無で、会社の飲み会では一番端っこでスマホいじってたし(笑)


これらのスキルや人間力の不足を実感し、改善しようと努力していたのであれば周囲も僕のことを評価してくれたかもしれません。

でも、実際にはそんな努力一切しなかったわけで。


当時の僕が「あんまり使えないヤツ」程度の認識だったのは間違いないでしょう。これが「ありのままの自分」で社会に出た結果です。


仕事で成長するメリットとデメリット

成長しないデメリット

他人に迷惑がかかる


成長=自分のため。

この考えは正しくなくて、成長は自分のためであり、他人のためでもあります。つまり「他人に迷惑をかけないように成長しなければいけない」ということです。


人間力の面で考えてみましょう。

今でこそだいぶコミュ力が改善された僕ですが、すでにお話したように会社員時代はコミュ力がめちゃくちゃ低く、他人への気遣いなんて全くできませんでした。


何も考えずに発言するせいで「一言多い」と言われたり、やはりコミュニケーションも要点を得ないせいで相手の時間をムダに奪ったり…

これって相手に対して迷惑をかけていますよね?


「いや、自分はそんなバカじゃないわ」


と思うかもしれませんが、成長しないでありのままの自分で仕事をすれば、必ず人間力やスキルの低さが他人の迷惑になる時があります。

他人への愚痴ばかり
責任感がない
いつも怒ってばかり
部下への指導力不足
感謝しない
仕事スキルの不足


成長なんてバカみたい。

もしあなたがそう感じているなら、「自分さえ良ければいい」という視点でしか物事を見れていないです。他人も合わせて考えれば、最低限の成長は必要だと分かるはずです。

少なくとも、他人を不快にさせない、足を引っ張らないレベルまでは。

まっさきにクビ切りの対象になる


あなたが何でも効率よくできる人で、最小限の努力で人並み以上の結果を出せる人間なら、まっさきにクビを切られる可能性は少ないかもしれません。

けど、スキルも人間力も成長しない人の多くは過去の僕と同じく、「あんまり使えない人材」となっているでしょう。それを改善しようとすら考えない。


だから、何かあれば真っ先にリストラの対象になります。

リストラでなくても地方への左遷や面倒な仕事の押し付け、もっと身近なデメリットで言えば給料が上がる確率が低いという深刻な問題も発生します。


他者から認められないとはこういう事ですね。

成長するメリット

給料や階級が上がる


階級は今の若い人にはあまり興味がないかもしれませんが…

(1990年生まれの僕ですら昇級にはまったく興味がなかったので)


でも、お給料は大事な問題ですよね。

お給料が少しでも多くもらえるに越したことはないし、社長がどんな人に給料を多く払うかと言えば、やはりスキルがある人か人間力の高い人です。

有能な人材にお金を多く払うのは当たり前ですよね。


「うちの会社は給料一律なんだよ!」


と思う方もいるかもしれませんが、そんな事を考える前に成長したほうが良いです。実際、ホントに能力が高い人なら転職すれば給料は上がります。

自分を評価してくれる会社へ行けば良いだけですからね。

なんだかんだ仕事が楽しくなる


人間はどんな時、幸福になるのか?

古代ギリシャの頃から哲学者たちが考えていた問ですが、その答えの1つが「他者へ貢献した時」だと言われています。


実際、仕事でミスを連発すると落ち込むのは、「自分はなんてダメなヤツなんだ…」と誰にも貢献できないと感じるから。強く自己否定してしまうからです。

反対に、他者へ貢献する人は自己肯定感が強くなります。


自分はちゃんと役に立ってる!


この感覚が自分の存在証明になります。自分から命を絶つ人も、他者への貢献感がまったく感じられないから「自分はもう誰からも必要とされてない」と考えてしまうわけですね。


だから仕事でも同じです。

あなたが仕事をラクラクこなし、時には誰かを助けられるほどの成長をすれば、日々出勤するたびに自己肯定感を感じるでしょう。

会社が楽しいとまでは行かなくても、少しでも会社のツラさは軽減される。40年会社に勤めると考えれば、ストレスは少ないに越した事はないですよね。


けど、成長しなかった人はその逆。

まさに会社員時代の僕がそうですが、貢献感がまったく感じられないと、仕事が楽しいどころか日々の出勤がますます憂鬱になっていきます。


別にどちらも生きていけますが、どうせ40年間会社に勤め続けなければいけないなら、自分が少しでも楽しいと感じられる生き方のほうが良いと思いませんか?

怒られることが減る
もし貢献感という言葉にピンとこないなら、自分が成長することで怒られる機会が減ると考えてください。むしろ、普段貢献している人は多少ミスしても許してもらえるのでオトクです。

成長成長って、結局何すればいいんだよ!


ありのままの自分を認めてくれる人はいない。

だから成長しなければいけない。


ここまでそうお話してきましたが、

じゃあ、結局のところ何しろって言うんだよ?

と思うのが正直なところだと思います。


もしあなたが今の自分を成長させたいなら、

1日1つ、新しい気づきや学びを得る

事を意識するだけで良いです。

これ以外は特に考える必要はないし、毎日自己啓発本を読めとか、意識高い系になれとかハードルの高い事を言うつもりはありません。


まずは仕事の面の学び。

仕事に関する学び=自分の知識やスキルが上昇するわけなので、間違いなく会社にとってプラスです。ついでに、転職すれば自分の給料にとってもプラスです。


ただ、仕事面で毎日新しい学べるとは限りません。

だから学びってそれ以外の部分でも全然構いません。それこそ、友人と会話しているときやテレビを見ている時にだって気付きや学びはあります。


以前、僕が飛行機に乗った時こんな事がありました。


僕はこの返し、すごく秀逸だと思ったんですよね。


僕に気恥ずかしさが残って終わりのところを、「英語がお上手で~」と理由を作り、さらにこちら持ち上げていい気分にさせるフォローまで。

これも「学び」です。


例えば上司にミスを伝える時、この会話と同じように伝えれば、相手の威厳を守りながら指摘できる。これも重要なコミュニケーションスキルですよね。

こうした気づきは、意識さえ変えれば見えるようになります。


だから、

「よっしゃ!成長するぞ!」

みたいに構えなくてもいいし、これを1年2年…と積み重ねるだけで、今とはまったく違う自分に成長できます。


自分と他人のために成長すべき


最後にもう1度大事なことを。

ありのままの自分を認めてくれる人はいない。努力して自分を変えた人だけが認められるし、だからこそ仕事での成長は必要である。


これを覚えておきましょう。


…もちろん、僕が「素晴らしい人間」かと言えば違うし、あくまで昔と比べたら成長した程度で、そんな僕に成長を論じる資格があるかは分かりません。

でも、自分のためにも他人のためにも仕事を通じて成長したほうが良いと思っているし、そのためには1日1つの気づきだけで十分だと考えています。


どうせ40年仕事するなら、成長したほうがいい。

ぜひ今日から意識を変えてみてください。





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