見出し、使ってますか?
読みやすいブログの記事を書きたいと思えば、見出しは欠かせません。
見出しを使っている人でも、見出しの正しい目的やSEO効果、それを見越した使い方をできている人は少ない印象です。どうせ見出しを使うなら、最大限そのメリットを活用していきましょう。
今回は、意外に知らない人も多いブログ見出しのルールと使い方をお話します。
目次
見出しとは?
僕のブログで言えばコレです。
こうやって項目分けされているブログを多く見かけるはずです。これが見出しですね。
あなたが読者さんにとって読みやすいブログを作っていきたいのであれば、見出しを使うことはほぼ必須です。ルールがあるわけではありませんが、見出しを入れるメリットを考えれば入れない理由がありません。
まずは、なぜ見出しを入れるのか?
を知ってもらうために、見出しの必要性と3つのメリットをお話します。
見出しの目的とメリット
1. ユーザーが情報を探しやすい
新聞は1ページに1万以上の文字があると言われます。
あんな文字だらけ、しかもほとんど同じサイズの文章のなかから欲しいニュースを見つけられるのは「見出し」があるからです。情報量が多いのは良いことばかりではなく、どこに情報があるのか分かりやすく整理しないといけません。
ブログも同じですね。
最近はSEO評価のためにも文章ボリュームが多い記事が増え、短い記事でも1000文字以上、長いものだと1万文字を超える記事も出てきています。1万文字の素晴らしい情報だろうと、どこに何が書いてあるのか分からないと役に立たないです。
特に、スマホ社会の現代ではユーザーは長文を読むのが苦手になっています。
「全部読めば答えが分かるよ!」
なんて姿勢では文章を読んでもらうことはできないし、すぐに離脱されてしまうのがオチです。見出しを使えば情報が整理され、どこにどんな情報があるのかユーザーにとって分かりやすくなるわけですね。
2. 自分が記事を書きやすい
文章は長くなるほど書きづらいものです。
伝えたいことがブレてくるし、文章もだんだんと自分が予定していた流れとは変わってきてしまいます。あれ?なんか違う?と思って文章を途中から書き直した経験は誰もがあると思います。
そこで見出しの出番です。
見出しは本の目次や章と同じ役割を持つので、「自分はこの見出し(章)では何を書けばいいのか?」が明確になります。ユーザーにとって情報が探しやすいのはもちろんですが、自分にとってもプラスになるわけですね。
文章の書き直しが多い、イマイチ何を伝えたいのか分からない文章になってしまう、思うような文章が書けない。そういう人ほど見出しを使うと、今よりはスラスラと文章を書くことができるようになります。
3. 読者の流し読みを防ぐ
【ユーザーはあなたのブログを読まない】
大事なことなのでもう1回言います。
【ユーザーはあなたのブログを読まない】
この意識を脳に叩き込んで下さい。
ブログにアクセスしてきた=ブログを読んでくれるという考え方は完全に間違いです。
ユーザーがブログにアクセスしてきたのは「たまたま、あなたのブログに答えがありそうだったから」。何となく選んだ程度の話で、ブログを開いて求めている情報がないと感じれば一瞬でブログから離脱します。
そこで、見出しは読者の興味を惹くためにも利用します。
厳格なルールではないのですが、画面をスクロールしていって、1つ前の見出しがフェードアウトする頃に次の見出しが出てくる…くらいの幅で見出しを活用するのがベストですね。
この先は読まなくてもいいかな…?
とユーザーが思い始めたところに見出しが出てくることで、さらに続きを読ませる原動力になります。記事の完読率を上げるためにも見出しは効果的なわけですね。
もっとも、最近はスマホからアクセスしてくる人の割合が増えてきているので、見出しのスペースについては一概にコレがいい!とは言いづらいですが。
SEOに関係アリ?見出しのルール
h1は1記事に1つだけ。タイトルに使う
h1は使わない、という認識でOKです。
ワードプレスを使っていれば、記事タイトルを入力した時点でそれがh1に設定されます。
つまりh1=記事タイトルであり特別な操作は必要ないし、むしろh1を文章中に何度も使ったらおかしなことになります。見出しとしてh1を使うことはない、と覚えておけばOKですね。
h1~h6は順番に使う
見出しってh1からh6まであります。
すでにお話したようにh1は記事タイトルであり、見出しとして利用することはありません。だから注意してもらいたいのは、残りのh2~h6の使い方です。
見出しは、小さい数字から順番に使いましょう。
一番最初に使うのはh2。次に使うのはh3。その次に使うのはh4…
h5とh6を使う機会は滅多にありません。
実際に僕のブログを見て頂くと分かるのですが、大半の記事はh2とh3までしか使用していません。h4を使うことすら少ないし、h5とh6に至っては見出しのデザインを設定していないはずです。
僕のブログ記事の見出し。h2とh3しか使ってない。
見出しを使う際にはまずh2、その次にh3。さらに細かくカテゴリ分けする場合はh4…という感じで、必ず数字の小さい見出しから順番に利用していきましょう。
見出しにキーワードを含める
見出しに検索キーワードを含めることでSEO効果が期待できます。
「実録!たった1ヶ月でブログのアクセスを10倍に伸ばす方法の裏側」
仮にこんなタイトルで記事を書くとしましょう。
この場合のキーワードは「ブログ、アクセス、伸ばす、10倍」あたりです。
ということは、文章中にこの4つのキーワードを含めたほうが少しでも検索順位が高くなるわけですが、実は見出しも同じ。見出しにもSEO効果があるのでキーワードを含めた方が良いです。
h2:アクセスを集める方法とは?
よりも
h2:ブログのアクセスを10倍に伸ばした方法とは?
みたいに見出しにキーワードを含めましょうということですね。
ただ、注意点もあります。
見出しにキーワードを含めた方がSEO効果が期待できるからと言って、無理やりキーワードを詰め込もうと考えないでください。あくまで自然な文章の範囲で、可能な限りキーワードを入れるという認識でOKです。
それにテンプレート次第では、見出しの文章が長すぎるとスマホで見た時に見出しのデザインが崩れることがあります。見出しはスマホでみて1行で収まるくらいの文字数にするようにしましょう。
視覚的な見出しの使い方のポイント
見出しのデザインは気にしなくてOK
見出しのデザインは深くこだわる必要はありません。
相手の目線を止める、注目させるという役割を果たせれば何でも良いので。見出しのデザインに必要以上にこだわってカスタマイズに時間を取られるのはもったいないですね。
ただ、古いテンプレートを使う場合は要注意です。
ワードプレスの古いテンプレートだと、見出しのデザインが古臭いor見づらいものがあります。例えば、h3やh4を設定しても、フォントサイズが大きくなるだけでデザインは一切変わらないとか。
読者の視線を奪うのが見出しの目的なのに、フォントサイズがちょっと大きくなるだけでは効果は薄い。通常の文章とほぼ変わらないような見出しデザインの場合、最低限のカスタマイズをしたほうが良いですね。
見出しと文章のスペースを広く取る
要は、余白を上手に使いましょうということですね。
ブログを添削していて多いのは、見出しと文章のスペースが極端に狭かったり、極端に広かったりすること。
この部分です。
余白が全くないと、文字がみっちり詰まっていて読みづらい印象を与えるし、注目を集める見出しの効果が薄くなります。
反対に、余白が大きすぎると次の文章まで遠すぎるので、テンポの悪い文章になってしまいます。こちらは初心者が適当に記事を書いた場合に多いですね。
見出しと文章のスペース(余白)の行数に具体的な正解はありませんが、通常であれば1行か2行。広くて3行でしょうか。
僕としてはh2とかの大見出しであれば2行、h4とかの小さい見出しであれば1行という使い分けがベストかなと思います。
適切な見出しと見出しの幅
次は見出し同士の幅の話です。
下記の画像を見るとh2の見出しが3つ並んでいますが、見出しと見出しの距離が近すぎてちょっと見づらいですよね。

見出し同士の距離が近すぎるのはNGです。
それだけ見出し1つ1つの内容が薄いなら、そもそも複数の見出しに分ける必要はないし、1つの見出しに統一しても十分ですからね。
反対に、見出し間のスペースが広すぎるのもNGですね。
1つの見出しが長すぎると、必要な情報がどこにあるのか分からなくなるし、見出しで読者の目線を止めるという目的も果たせなくなります。
記事の最初にほうに
「前の見出しがフェードアウトするくらいで、新しい見出しが出てくる」
とお話しましたよね。
正確にこのルールを守る必要はありませんが、狭すぎず広すぎない見出しの使い方のルールの基準にしてみてください。
正しい見出しの使い方を知ろう!
いろんな人のブログを見ていると、
「見出しを使った方がいいと言われたから、なんとなく見出しを使っている」
という印象を受ける事があります。
読者の注目を惹くという目的を意識していないから、見出しがSEOだけを意識したものになっていたり。1つの見出しの文章が長くなりすぎて、見出しの効果が薄くなってしまっていたり。
見出しを使うメリットさえ知っていれば、自然と正しい使い方が身につきます。この記事でお話した見出しのルールを、さっそく自分のブログにも活用してみてください。
